●質問



――子どもとの生活に煮つまって、子どもにあたってしまうことがあります。

どんなことに心がけたらいいでしょうか。




●回答



親はしつけているつもりで、きつい言葉で言う。
でもべつにそんな言い方をする必要はないんです。


じゃ、何で言っちゃうのかというと、自分の中にたまっているストレスを出すため。
原因は、 親のストレス なんですよ!


人間のストレスというのは、かならず弱い相手に出る。
親はそれに気がつかないんです。


なぜ気がつかないかというと、しつけのため、子どものためという大義名分、錦の御旗があって、じぶんでそれを肯定してしまっている。


でもそれは、子どもにとって、エライ迷惑。
だから、親はストレス解消に努めることが大事ですね。


ときには、物理的に子どもと離れることが大事ですよ。
これは子どもにとってもいいことなんです。


――でも日本では、まだまだ子どもを預けたり誰かにみてもらったりすることに、どこか後ろめたさを感じます。


人間の意識って振り子なんですよ。
どんなに愛し合っている恋人同士でも、24時間一緒にいたらだめ。
離れることが大事なんですよ。


親子でもそうです。
いくらかわいい赤ちゃんでも、ずっと密着していたら、離れたくなるんですよ。
離れたら今度は密着したくなる。


そうやってバランスを取っているんだから、たまには預けたり誰かにみてもらうことがあってもいいのです。
まず、そいう発想を持つことが大事です。


そして、極力ひとりで背負い込まないこと。
夫や家族、おじいちゃんおばあちゃんをフル活用することもそうだけれども、行政や民間の子育てサロン、親子広場とか、そういうところを活用してほしい。


そして、新しい仲間をどんどん開拓することが、子どもにとってもいい。
ひとりでも勇気を持って参加してほしいですね。


初出:0歳からはじめる教育の本 (別冊宝島 1576 スタディー)