佐々木さん(仮名)は、3人の子どものママさんです。
8才の長女、6才の次女、5才の長男の3人です。
子どもたちは性格がそれぞれ全く違っていて、同じ親で同じ環境なのに、どうしてこれほど違うのかと首をかしげることが多いそうです。
例えば、片づけについてもかなり違うそうで、長女は片づけがすごく上手、次女はやや苦手、長男はすごく苦手です。
ある日、佐々木さんは、声かけの仕方も3人の個性に合わせて変える必要があることに気づきました。
長女には「いつも上手に片づけてくれてありがとう。本当に助かるわ」と言うと、とてもうれしそうな顔になります。
長男に効果があるのは、「片づけ競争しよう。ママとどっちがたくさん片づけられるかな?用意、ドン」や「何分でできるかな?新記録目指して時間を計るよ。用意、ドン」などです。つまり、競争とか新記録などの言葉にはノリノリになるのです。
ところが、次女にはこれがまったく通用しません。
「競争なんてイヤ」「なんで時間なんて計る必要があるの?」という感じです。
いろいろな言葉を試した結果、「どうやって片づければいいかな?教えて」が効果があることがわかりました。
「教えて」と言うと、「これとこれはこの箱に入れて。これはもう使わないからここ」などと言いながら一生懸命やってくれます。
このように、子どもはそれぞれ性格が違うので、その子に合わせて言葉のかけ方をかえる必要があります。
そして、どの子にどの言葉が効果的かを知るためには、記録が大事です。
どういう声かけをしたときに反応がよかったかを記録しておくのです。
もちろん、その逆も。これを続けていると、それぞれの子どもの傾向性が見えてきます。
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