●縄跳びの上手・下手は跳び縄で決まる?!
秋から冬にかけて縄跳びが盛んに行われる学校が多いようです。
体育の授業でも定番ですし、行事として縄跳び大会を行うところもたくさんあります。
縄跳びで使う縄のことを「跳び縄」といいますが、私の経験ですと、この跳び縄の良否が縄跳びの上達にかなり影響します。
うまく回せなくて跳びにくい縄だと、なかなか跳べるようになりません。
ときどき布製の跳び縄を買い与える親がいますが、これはやめたほうがいいでしょう。
布製の縄は軽すぎて、遠心力が働かないのでうまく回らないのです。
ビニル製でも縄の中が空洞で軽い物があります。
これだとやはり遠心力が今ひとつ働かないので回しにくくなります。
そして、速く回せないので二重跳びなどはやりにくくなります。
グリップ(握るところ)の長さもとても大事な要素です。
グリップがある程度長い方が回しやすくて跳びやすいようです。
ただし、1年生で体が小さい子の場合は、グリップがあまり長すぎると回しにくくなることもあるようです。
オモチャ屋とか100円ショップなどで安価な跳び縄が買えますが、それらの中には回しにくい上にすぐ壊れてしまう物があります。
跳び縄は単なるオモチャではなく体育用品・学習道具ですので、しっかりした物を選んであげて欲しいと思います。
●上手・下手は跳び縄の長さで決まる?!
縄の長さの調節もとても大事です。
ひと言で言えば、その子の体と能力にあった長さということになります。
1年生では、縄を2つに折り曲げて先を床につけたとき、縄の部分の端(グリップと縄の境目)が顎か肩の高さにくるくらいがよいと思います。
これを一般的な基準として、上手な子は短めにするといいでしょう。
本当の理想を言えば、違う長さの跳び縄を何本か用意しておいて、技の種類によってかえられれば一番です。
家でやるときはこれが可能だと思います。
綾跳びや交差跳びの練習にはやや長めの縄を使い、二重跳びの練習には短めの縄を使います。
もちろん綾跳びや交差跳びも上手になってきたら短くした方がいいのです。
跳べる時間の長さを競ういわゆる「生き残り」競争では、縄が長いと疲れて不利です。
学校に持ってくる縄の長さは、これらのことを総合的に考えて決めてください。
そして、このような縄の長さの調節は、ぜひ家庭で親がやってあげてください。
1年生の子ではとても無理ですし、学校で先生が1人1人の調節をするのも不可能です。
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