学校から出される宿題の定番として国語の教科書の音読があります。
私も先生だったときにはほぼ毎日宿題にしていました。
でも、子どもたちは毎日同じところを読んでいると飽きてしまうことがあります。

 
そこで、私はときには社会や理科の教科書の音読もさせていました。
社会や理科の教科書を音読するとよいことがいっぱいあります。
目で読む黙読だけではいまひとつよくわからないところも、音読で声に出して読んでみるとはっきりわかるということがよくあります。


また、黙読でわかったつもりになっていたところでも、音読して自分の耳で聞くことで「あ、なるほど、そういう意味だったのか」と新たな発見をすることもあります。
ですから、私は、家電の取扱説明書や役所からの文書でよくわからない部分があるときは、音読してみることにしています。

 
余談ですが、役所からの文書というものは、なぜあれほどわかりにくいのでしょう?
先日もA4で7枚ほどある文書を30分くらいかけて読み、ようやく「ああ、これはただの通知だから、特にこちらが何かをしなくてもいいんだ」とわかったときは、どっと疲れが出ました。

 
本題に戻りますが、音読すると内容がよく記憶されるので、テスト対策としても効果的です。
学校のテストはすべて教科書を元に作られているので、よい点を取りたいと思ったら、教科書を何度も音読するのはとてもよい方法なのです。

 
特に効果的なのは社会です。
社会の場合は、教科書を暗記するくらい読んでいればテストでかなりの得点が期待できます。

 
さらに、社会や理科の教科書には国語の教科書にはあまり出てこない言葉や漢字熟語がよく出てきますので、幅広い語彙の獲得や漢字の習得という面でも効果的です。

初出『Smile』(学研エデュケーショナル)

親野智可等の講演
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP

国語のお薦め
漢字のお薦め
語彙力をつけるには?
理科のお薦め
これがイチオシ理科マンガ
社会科が好きになるお薦め
歴史が好きになると一生楽しめる