1年生の生活科で「昔の遊び」という単元があります。


これは子どもたちが大好きな単元の一つです。
 

例えば次のような遊びをおこないます。


カルタ取り あやとり 折り紙 ダルマ落とし お手玉 剣玉 ゴムとび すごろく まりつき 福笑い 紙風船 かんぽっくり コマ回し 竹馬 めんこ 


 
子どもたちにとっては、なんといっても、授業中に遊べるということがたまらくなうれしいことです。
それに、未体験の遊びに挑戦してできなかったことができるようになっていくことがうれしいのです。

 
この単元は子どもたちに大きな達成感を味わわせてくれるので、教育的価値も高いと思います。


特に、あやとり、折り紙、お手玉、剣玉、ゴムとび、まりつき、コマ回し、竹馬、などは、練習によってうまくなっていくことが実感できる遊びです。

 
「自分でがんばって練習すればできるようになる」「自分はがんばることができる」「自分は達成できる」という3つのことが体験的にわかることは、とても大切なことです。

 

●天才がいっぱい出現

 

私のクラスでは、ひもを使って回す昔ながらのコマ回しは、最初からできる子はほとんどいませんでした。
子どもたちは、休み時間にも、そして家でも夢中になって練習しました。

 
子ども同士で教え合うほほえましい姿もたくさん見られました。
その結果、みごとに全員が回せるようになりました。


そして、とても上手なある男の子はコマの天才と呼ばれるようになりました。

 
運動神経が必要なものはすべて苦手だけど、あやとりだけはすごく上手、という子もいました。
この子は自分であやとりの本を見てどんどん覚え、友達にも教えてあげました。
それで、あやとりの天才ということになり、大いに自信を持つことができました。

 
あやとりと同じく、折り紙も運動神経に関係ないですね。
これで自信を持った子もいました。

 
この子は2学期の終わる頃に折り紙の本を買ってもらい、冬休みにも家で折り紙をつくっていたそうです。


この子は折り紙の天才と呼ばれるようになりました。

 
あるお母さんは、わが子が竹馬を練習する姿を見ていました。