[ 問題 ]


朝起きるのが苦手な子を起こしてあげたり、着替えが遅い子を手伝ったり、片づけが苦手な子を手伝ったりする親がけっこういます。
こういうことをしていると自立の妨げになるのではないでしょうか?
あなたはどう思いますか?


A.それは自立とは関係ない。そこまで大げさに考えなくていい

B.親がそういうことをしていると、子どもは自立できなくなる

C.自立できなくなるのは心配だが、仕方がないから手伝う









診断結果



Aを選んだ人:◎

朝起こしてもらったり、着替えや片づけを手伝ってもらったりしている子でも、自分の好きなことややりたいことがどんどんやれる子なら「自立」を心配する必要はありません。
なぜなら、もうちゃんと自立しているからです。

それは、ただ朝起きることや着替えや片づけが苦手なだけであり、自立とは関係ありません。「自立」を考える上では、「自分でやりたいことがない」とか「やりたいことがあってもやれない」などの方がよほど心配です。



Bを選んだ人:×

親が上手に手伝ってあげた方が、子どもはできるようになります。



Cを選んだ人:△

仕方がなく手伝うという意識だと否定的に叱ることが増えてしまいます。
どうせなら、触れ合いの時間の一つと考えて楽しみながらやりましょう。


ポイント


子どもが苦手なことは、少しでもやりやすいように工夫してあげることが大切です。
例えば片づけが苦手なら、ワンタッチ収納やラベリングの工夫をしたり、片づけタイムを取ったりすると効果的です。


でも、それでもできないこともあります。
そういうときは、「さあ、一緒にやろう」と手伝ってあげてください。


手伝うときは否定語で叱りながらでなく、親子の触れ合いを楽しみながら、そして少しでもほめられる部分はほめながらやりましょう。


そうすれば、「自分もできそうだ」という自信がだんだんついてきますし、一緒にやっているうちにやり方もわかってきます。


そして、子どもの様子を見ながら手伝いの度合いを調整します。
これは自転車の乗り方を練習するときと同じです。


「手伝っていると自立できないのでは?」という強迫観念にとらわれる必要はありません。その理由はAの解説に書いたとおりです。


そして、生活習慣についても、親に上手に手伝ってもらえた子の方がよく身につきます。
ですから、イライラしないで安らかな気持ちで手伝ってあげてください。


【親野智可等@まぐまぐニュース】

http://bit.ly/2nbcOox


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