●親のひどい叱り方を分類してみると……


親のひどい叱り方や暴言を分類すると、いくつかの型に分けられます。
あなたの言葉は、次のどれかに当てはまっていませんか?


●否定型


「また○○してないじゃない! ちゃんとやらなきゃダメでしょ」のように、「ない」や「ダメなどの否定語をつかう言い方です。
例えば、「また宿題やってない! どんどんやらなきゃダメでしょ!」「今日のうちに明日の仕度をしなきゃダメでしょ! 何度言ってもできないね」「食べたら歯を磨かなきゃダメでしょ!」などです。


親の中には、こういう言い方が口癖になっていて、朝から晩までこういう言い方しかできなくなっている人もいます。
こういう言い方をされ続けていると、「どうせぼくはダメな子だ」と感じて、自分に自信がなくなります。
すると、何事においても「がんばってみよう」という気持ちになれなくなります。


また、叱ってくる相手は自分を嫌っているのではないかと感じるようになり、素直にやってみようという気がなくなります。
言われ続けると、反発心が高まって「やってやるものか!」という気持ちすら出てくることもあります。


●詰問型


例えば、「なんで○○しないの?」「なんで○○するの?」「何回同じことを言わせるの?」「こんなことでどうするつもり?」「いつになったらやる気が出るの?」などです。
これは一応質問する形になっていますが、子どもからの回答を期待しているわけではありません。


その証拠に、「なんで〇〇しないの?」と言われた子どもが、「だって、○○だもん」と答えれば、親の多くは「言い訳するんじゃありません」「なんで言い訳するの!?」とさらにキレてしまいます。


子どもが仕方なく黙っていると、親は「なんで黙ってるの!?」とキレます。
「何回同じことを言わせるの?」に子どもが「5回」と答えたり、「いつになったらやる気が出るの?」に「あと2週間」と答えたりしても、親はキレます。


詰問型には、詰問することで相手を困らせて溜飲を下げようという意図が無意識のうちにあります。
その分、単純な否定型より陰湿と言えるかもしれません。


●罰則型


「○○しないと□□だ」と罰で脅す言い方です。
例えば、「片づけないと捨てちゃうぞ」とか「勉強がんばらないと旅行に連れて行かないよ」などです。
罰で脅すと一時的な効果があるように見えるので、つい言ってしまう人がたくさんいます。


でも、罰がイヤでやっているだけなので、本人の成長につながることはありません。
さらに、罰則型の言葉は子どもに真似されやすいという副作用があります。
つまり、子どもも同じような言葉を身につけてしまい、きょうだいや友だちに「○○しないと遊んでやらないよ」などの言い方をするようになる可能性が高いのです。


●比較型


例えば、「お姉ちゃんはちゃんとできたのに、なんであんたはできないの?」「○○君はいつも気持ちのいい挨拶をしてくれるよ。あんたも近所の人にしっかり挨拶しなきゃダメだよ」など、きょうだいや他の子と比べる言い方です。
「お母さんが子どものころは、宿題も明日の準備もやってから遊んだよ」などと、自分の子どものころと比べる親もいます。


これは、子どもが一番嫌がる言い方です。
比べて叱られた子は、比べられた相手によい感情を持てなくなり、仲が悪くなる可能性があります。


つづく
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