●やりたいことに熱中できている子が一番幸せ

 
各地の幼稚園・保育園、小・中学校で講演するとき、私は子どもの熱中体験の大切さについてよく話をします。
自分が本当にやりたいことに熱中できている子は一番幸せです。
そのとき幸せホルモンがたくさん出て、生きる喜びを感じることができます。


すると自分自身の存在を肯定できるようになります。
明るく楽しい毎日を送れるようになります。
たまっていたストレスも解消され、気持ちが安定します。
すると、兄弟や友達にも優しく親切になれます。

 
楽しいことをたくさんやらせてくれて、ほめてくれる親のことが大好きになります。親子関係がよくなり、素直な気持ちが出てきます。
熱中してたくさんやっていると、それが得意になります。
これによって自分に自信を持てるようになります。
すると、他のことでもできそうな気がしてきます。

 
●やりたいことをやっているとき地頭がよくなる

 
楽しいと感じながら頭を使っているとき、脳の血流がアップして脳が活性化されます。
これが脳全体によい影響を与えます。
脳科学によると、頭がいいというのは、シナプスの数が多いということです。
シナプスとは、脳の神経細胞(ニューロン)同士をつないで情報をやり取りする情報の交差点のようなものです。

 
これは、本人が喜びを感じながら脳を使っているときにどんどん増えます。
認識力、理解力、情報処理力、記憶力、想像力、創造力、表現力などが、ぐんぐん伸びます。
つまり、地頭がよくなるということであり、脳の性能がアップするということであり、コンピュータでいえばCPUの性能がアップするということです。
地頭がよくなったところに勉強を入れればスイスイ入るわけです。
 

●「そんなことより、○○をやりなさい」はNG

 
親は、つい、「いつまで『きかんしゃトーマス』で遊んでるの?それは幼稚園で卒業でしょ。そんなのテストに出ないよ。そんなことより、○○をやりなさい」などと言ってしまいがちです。
でも、それはもったいないです。


せっかく本人がやる気を持って頭の性能をアップしているのですから。
たしかに「きかんしゃトーマス」はテストには出ませんが、このとき子どもの地頭がどんどんよくなっているということを忘れてはいけません。

 
●親は自立の意味を勘違いしている

 
子どものやる気の最前線は、親の願うそれとはいつも違うところにあります。
勉強、習い事、手伝い、整理整頓、お手伝いなどについて、やる気になってくれることを願っています。
そして、それを進んでやってくれる子を「自立した子」と呼んでいます。


親がやってほしいことをやってくれないと、「うちの子はやる気がない」と言います。「自立してない子」とも言います。
そうではありません。
それは自立しているのではなく、むしろ逆です。


つづく
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