[ 問題 ]


Dさんの6年生の長男は勉強ができるのに、3年生の次男はまったくできません。
Dさんが勉強を教えているのですが、少しも成果が出ません。
今日も、次男がひどい点数のテストを申し訳なさそうにカバンから出してDさんに見せてきました。


あなたがDさんなら、何と言いますか?


A.勉強をがんばらないから、こうなるのよ

B.あなたもがんばれば、お兄ちゃんみたいになれるんだよ

C.だいじょうぶ、だいじょうぶ。あなたには、○○や□□といういいところがあるからね。人間は総合力だよ。









診断結果



Aを選んだ人:×

このような否定的な言い方で言われると、子どもはつらく悲しくなるだけです。
そして、自己否定感と親への不信感を持ってしまいます。
親にこう言われて、それで子どもができるようになるなどということは絶対ありえません。



Bを選んだ人:×

親の中には、兄弟の一方を引き合いに出して、それで他方をがんばらせようとするひともけっこういます。
でも、子どもにしてみれば、比べて叱られたと感じるだけで、がんばるきっかけにはなりません。
劣等感や相手へのうらみが残ることもよくあることです。



Cを選んだ人:○

こう言ってくれる親なら、子どもはどんなに救われるかわかりません。


ポイント


現実問題として、親が一生懸命サポートしても勉強ができるようにならない子はいるものです。
でも、そういう子が一生ずっとできないかというと、そうとは限らないのです。


中学で伸びる子もいれば、高校で伸びる子もいます。
大学で伸びる子もいれば、仕事に就いてから伸びるひともいます。
仕事に就いて10年くらいしてから伸びるひともいれば、もっと後で伸びるひともいるのです。


というのも、人間のいろいろな能力が伸びる早さには、大きな個人差があるからです。
早くからできる子がずっとすごいとは限りません。
小さいころ全くできなくても、大人になってから大きく伸びるひとはたくさんいるのです。つまり、後伸びです。


でも、子どものときに劣等感、自己否定感、親への不信感(他者不信感)などを持ってしまうと、後伸びの足を引っ張ることになります。
その反対に、自己肯定感と他者信頼感は後伸びの大きなエネルギーになります。


ですから、親が勉強面でサポートしてあげるときは、決して子どもを責めたり叱ったりしないで、優しく親切に楽しく教えてあげてください。
成果が出ることを望まないで、そのこと自体を人生の大切なひとときとして楽しんでください。