── 親野さんは本当にたくさんの子どもたちと関わってこられました。
今も昔も、子育てとは悩みが多いものですね。


23年間の教師生活で、担任として受け持った教え子は650人です。
すっかり顔がかわって道で会ってもわからない子も多いですが、「○○小学校の□□です」と言ってくれれば思い出します。


子育てには悩みも多いものですが、大切なことを忘れなければだんだんよい方向に進みます。
まず忘れてならないのは、すべての子どもたちが、何よりも親の愛情を求めているということです。
反抗期の子どもであってもです。


もちろん親も人間ですから、反抗期の子どものひどい態度にはイラっとします。
そんなときは、取り敢えず深呼吸してみましょう。
思い切り深く息を吸って、ゆっくり吐き出すのです。
これだけで、気持ちにゆとりが出てくるので、感情的な対応をしなくてすみます。


また、日頃の悩みの中にはちょっとした工夫で改善できるものもあります。
例えば、「うがい・手洗い 靴下を洗濯機に お便りを渡す 宿題」など、帰宅後にやるべき一連の行動をホワイトボードに書き出して見える化しておくだけで、取り組みやすくなります。


── 子どもが未来を切り拓く力を身につけるには、親として子どもにどう関わるかがと
ても大切になりますね。


未来を切り拓く力、あげるとキリがありませんが、やはり一番大切なのは自己実現力でしょう。
自己実現力とは、「自分がやりたいことを、自分で見つけて、自分でどんどんやっていく力」です。
子どものころから、自分がやりたいことをたっぷりやらせてもらえた子は、この力が身につきます。
主体的な熱中体験が自己実現力を育てるのです。


今の子どもたちは親に“やらされる”ことが圧倒的に多いです。
習いごとはこれにしなさい、大学はここがいい、あれはいいけどこれはだめ…。
このように「やりたいこと」を抑えて「やらされること」ばかりやってきた子は、「やれと言われたことはやるけど、自分でやりたいことを見つけることはできない」状態になってしまいます。


こういう人が大人になって企業に入るとどうなるか。
先進各国の一流企業が求めるのは主体的な人間です。
頭がいい人、偏差値が高い人、英語が話せる人ではないんです。
言われたことはなんでもやります!こういう歯車人間は求められません。
これがやりたい!といってプロジェクトを立ち上げられる人、どんどんプレゼンできる人、イノベーションを起こせる人が必要なのです。


企業が生き残るためには大胆な変化が必要だからです。
「生き残るのは最も強いものでも知能の高いものでもない。環境に合わせて変化できるものだ」と、ダーウィンが言っているとおりです。
でも、子どものころからやらされることばかりでは、イノベーションを起こせるような人材にはなれません。


主体的に人生を生きられる人、自己実現力が高い人は、自己肯定感も強いんです。
自分でどんどんやる、ガッツがある、だめでも誰かのせいにしたりしない、自分で受け止める。
仕事でもプライベートでもそう。
楽しい人生ですよね。
親は子どもをそんな人に育てて欲しいです。
子どもがやりたいことを存分にできるように、サポートしてあげてほしいです。


── 子どもがなかなか熱中できることを見つけられないときは、どうしたらいいでしょうか


つづく
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