[ 問題 ]


ある日学校から帰ってきたわが子が、友達が持っているかっこいいジャージを欲しいと言い出しました。
確かに、それは、有名アスリートも着ているとてもかっこいいジャージです。
でも、つい先日、新しいジャージを買ったばかりです。
あなたは何と言いますか?


A.何をわがまま言ってるの?ダメに決まってるでしょ

B.この前買ったばかりだから無理です

C.あのジャージかっこいいよね









診断結果



Aを選んだ人:×

実際の生活では、いきなりこう言ってしまう人が多いと思います。
先日新しいジャージを買ったばかりで、また別の物を買うことなどできるはずがないからです。
それに、こういうとき断固として拒否しないと、子どもがわがままになってしまうと思うからです。

でも、このような門前払いの言い方ばかりしていると、子どもは「何を言っても聞いてもらえない」という気持ちになっていきます。



Bを選んだ人:△

Aよりは柔らかい言い方ですが、本質的には同じです。



Cを選んだ人:◎

子どもの要求をいきなり門前払いするのではなく、まず、一度その欲しい気持ちを理解してやることが大事です。
そして、「あのジャージかっこいいよね」「確かに欲しくなるよね」「欲しい気持ち分かるよ」「あのラインがかっこいいんだよね」などと、その子の気持ちを受け入れて共感してやってください。
その後で、「でもね、買ったばかりだからね」と言えばいいのです。


ポイント


実は、子どもも自分が無理なことを言っているのは分かっています。
でも、言ってみたいのです。


そこで、Cのように自分の気持ちを受け入れて共感してもらえると、「分かってもらえた」という気持ちになります。
実際に要求が満たされなくても、それだけでかなり気持ちが満たされるものなのです。


「そうだね、そうだね、でもね…」という感じで進むので、私はこれを「イエス、イエス、バット」と呼んでいます。
このような受容と共感は、あらゆる人間関係においてとても大切です。


子育てでは、このような場面が頻繁に出てきます。
そのようなとき、いつもAのように門前払いをしていると、子どもは「気持ちが全然分かってもらえない」「うちの親は何を言っても無駄」「うちの親は話にならない」と感じるようになります。親子関係が崩壊している家の子は、例外なくこのように感じています。


しつけ主義的で、「わがままに育ててはいけない」「ダメなものはダメと言わなければいけない」と思いすぎていると、Aのように言ってしまいがちです。
しつけを最優先にしないで、子どもの気持ちを受け入れ共感し、満たしてやることが大事です。


気持ちが満たされている子は、わがままにはなりません。
気持ちが満たされていない子が、わがままになるのです。


【親野智可等@まぐまぐニュース】

http://bit.ly/2nbcOox


親野智可等の講演
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
親野智可等@アマゾン
遊びながら楽しく勉強
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP

「フォレスタネット」先生の授業準備のための情報サイト

国語のお薦め
漢字のお薦め
語彙力をつけるには?
算数のお薦め
算数の図形の力をつけるには?
遊びながら力がつく算数ゲーム
理科のお薦め
これがイチオシ理科マンガ
社会科が好きになるお薦め
歴史が好きになると一生楽しめる
地理が得意になると社会科全体が好きになる
図鑑が子どもを伸ばす
多種多様な図鑑
幼児にオススメ
お薦め知育教材
子どもは伝記で自分の人生を考える
親力アップにお薦めの本
発達障害?と思ったら
パパ・祖父母・PTAのオススメ
思春期の子をお持ちの方にオススメ