「やるべきこと、やったの?」「どんどんやらなきゃダメでしょ」「やることやってから遊びなさい!」
今日もまたこのような言葉があちこちの家庭で発せられています。
本当に、子どもたちに「やるべきこと」をやらせるにはどうしたらいいのでしょうか?


口で叱っているだけでは効果がありません。
なぜなら、そもそも子どもとは「やるべきことをやらない生き物」であり、それが子どもの定義と言っていいくらいだからです。
ですから、大切なのは大人の知恵を絞って合理的な工夫をすることです。
そこで、今回は「やることカード」を紹介します。


●写真のおかげでやることが明確に


千葉県のSさんは、息子のK君が幼稚園から帰宅したらすぐに4つのことをさせたいと考えていました。


1.うがい
2.手洗い
3.幼稚園帽子をフックに掛ける
4.おはしセットを流しに持っていく
の4つです。


でも、いくら言ってもやってくれません。
それで、ガミガミ叱っていたのですが、あるとき私が書いたものを読んで、カード式という方法をやってみることにしました。


まず、息子が4つの行動を実行している姿を写真に撮って、それをはがき大にプリントアウトしました。
そして、その4枚の写真をやるべき順番にA3の大きさのホワイトボードに貼って玄関に置きました。


そして、「帰ってきたらこの4枚の『やることカード』(写真)を見て、この順番でやってね。やったら裏返して貼ってね」と言いました。
裏返すとSさん自作の「にっこり花丸ピース」というキャラクターの絵が見られます。


写真のおかげでやることが明確になりましたし、やる順番もはっきりしました。
しかも、やっているのは自分ですから、「やれないはずはない」という気にもなります。
たったこれだけの工夫で、ガミガミ叱らなくてもやれるようになりました。


なお、キャラクターの絵ははがきより少し小さい付箋紙に描いて、写真の裏に貼ってあります。
毎日同じ絵では子どもが飽きてしまいますので、違う絵がベストですが、毎日、4枚とも描きかえるのは面倒です。
なので、4枚のうち1枚ずつ描きかえるそうですが、1分もかからないそうです。


つづく
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/191915


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