●子どもの心の傷になり、親に不信感を抱くようにも


今回の夏休みも次のようなニュースを何度も耳にしました。
◎メルカリで買った宿題を自分がやったと偽って学校に提出する。
◎宿題代行業者に書いてもらった読書感想文を自分が書いたと偽って学校に提出する。

 
親が子どもにこういうことをさせているとどうなるでしょう?
子どもの頃にした「ずる」「不正」は、一生忘れられない心の傷になる可能性があります。
親は平気でも、子どもの心はそうはいかないのです。

 
また、こういう不正を親がやらせることには、大きな弊害があります。
それは、子どもは親の人間性に対する不信感を持つようになるということです。
そして、これが後々響いてきます。

 
●子どもが親の人間性に対する不信感を持ってしまう

 
こういうことをさせる親が、その後いくら立派なことを言っても、子どもは信じなくなる可能性が高いと言えます。
そういう親に、「ずるはいけない。正しいことをしなさい」「やっていいことと悪いことの区別をつけなさい」などと言われて、子どもが「本当にそうだ。気をつけよう」と素直に思えるでしょうか?

 
ゴミをポイ捨てする姿を見せている親が、「ゴミをポイ捨てしてはいけない。持ち帰って捨てなさい」と言っても、子どもは「本当にそうだ。気をつけよう」と思わないのと同じです。
生きていく上での芯となる基本的な倫理観は、親の生き方を見て身につける部分が多いのです。

 
●目的のためなら手段を選ばないという生き方が身についてしまう
 

うちの子は塾での受験勉強に集中させたいので、学校の宿題をやる時間など無いと言う親がけっこういるようです。
受験競争を勝ち抜くという目的のために、こういう不正行為を正当化してしまっているということですね。

 
でも、これは「目的のためなら手段を選ばなくてよい。どんなことをしてもよい。不正をしてもよい」 と教えているようなものです。


つづく
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