●夏休みが10日間に短縮!?
夏休みを目前にした7月15日に、耳を疑うようなニュースが報じられました。
静岡県吉田町が、教員の長時間労働の解消のため、2018年度から町立小・中学校の夏休みを最短で10日間にし、春・冬休みについても合わせて3日間短縮するというのです。
教員は翌日の授業準備の時間が確保でき、子どもの学力向上にもつながるとのことです。
私は、吉田町の子どもと先生が気の毒でたまりません。
みなさんは、自分が子どもだったらどうですか?
吉田町に住みたいと思いますか?
私だったら絶対に嫌です。
子どもの身にもなってください。
テレビでは海やレジャー施設で遊びまくる子どもたちの様子が映し出され、日本中が夏休みを謳歌している中で、自分たちだけがいつものように学校で勉強しなくてはならないのです。
人間には休みが必要です。
それは大人も子どもも同じです。
休みがあってこそがんばれるのです。
日頃から忙しい現代日本の子どもたちも、夏休みが長ければ少しはのんびりリラックスできます。
日頃やりたくても十分できない趣味に熱中したり、楽しい遊びに没頭したりすることもできます。
ぼうっとすることも大事ですし、そんな中で自分を見つめる時間も持てます。
「無用の用」といって一見無用に見えることが実はとても大事なのです。
そして、こうしたゆとりある時間の中でこそ子どもは伸びるのです。
楽しいことで頭をフル回転しているときに、認識力、思考力、情報処理力、記憶力などが養われ、地頭が良くなります。
集中力が鍛えられ、探究心も育ちます。
自分がやりたいことを自分で見つけて主体的に取り組む、自己実現力やアクティブラーニングの力もつきます。
独創的な発想をする力、自分の頭で主体的に考える力、人がやらないことにも果敢に挑戦するガッツなども育ちます。
そして、「これなら誰にも負けない」と自信を持って言えるものができ、自己肯定感が育ちます。
夏休みが減れば、子どもたちがいろいろな体験をする時間も減ります。
自然に親しむ、セミにおしっこをかけられる、魚や動物と触れ合う、科学博物館でおもしろい実験をする、本物のロケットを見る……。
そうした時間が減って、いつもの教室で教科書とノートで勉強するのです。
つづく
東洋経済オンライン
今日のお薦め
近代看護を作り、病院を作り、看護教育を作ったナイチンゲール。上流階級の境遇を捨て、自らの意志を貫き通して看護の仕事の確立と改革に身を捧げた一生をまんがで辿る

親野智可等の講演
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
親野智可等@アマゾン
遊びながら楽しく勉強
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP
「フォレスタネット」先生の授業準備のための情報サイト
国語のお薦め
漢字のお薦め
語彙力をつけるには?
算数のお薦め
算数の図形の力をつけるには?
遊びながら力がつく算数ゲーム
理科のお薦め
これがイチオシ理科マンガ
社会科が好きになるお薦め
歴史が好きになると一生楽しめる
地理が得意になると社会科全体が好きになる
図鑑が子どもを伸ばす
多種多様な図鑑
幼児にオススメ
お薦め知育教材
子どもは伝記で自分の人生を考える
親力アップにお薦めの本
発達障害?と思ったら
パパ・祖父母・PTAのオススメ
思春期の子をお持ちの方にオススメ