今回の相談
子どもが好きなことを応援して、熱中体験をさせてあげると、よいことがいっぱいあると聞きました。ぜひそうしてあげたいと思うのですが、うちの子が何が好きなのかわかりません。特に好きなことがないみたいなのです。
相談者・京都ママ さん (小学3年生 男子)
【親野先生のアドバイス】
京都ママさん、拝読しました。
子どももいろいろですね。好きなことがはっきりしている子もいれば、何が好きなのか自分にも保護者にもわからない子もいます。好きになった一つのことをずっと続ける子もいれば、短いサイクルで好きなことがくるくる変わる子もいます。
保護者の皆さんにぜひやってほしいのが、紹介と推薦です。
たとえば次のように。
●今度の日曜日に公民館で子ども料理教室があるよ。
あなたに向いているんじゃないかな?
●ネットでプログラミングの初歩を教えてくれるコースがあるよ。
プログラミングができると、パソコンに強くなれるし自分でゲームとか作れるようにもなるんだよ。ちょっとやってみない?
●○○博物館で弥生時代の米作り体験ができるんだって。
面白そうじゃない。行ってみようよ。
●駅前のショッピングモールでロボット入門講座をやるんだって。
あなたメカが好きだから行ってみない?
こういったいろいろな情報を、子どもは自分で得ることができません。すぐ身近にぴったりなものがあっても、子どもだけではそれに出会うことができないのです。
ですから、保護者が常にアンテナを張り巡らせていて、我が子に向いていそうなものをキャッチして子どもに紹介してあげることが大切です。
いろいろお試しでやってみるといいと思います。何が気に入るか、何に向いているか、どこにその子の天才があるか、やってみないとわからないからです。
やってみて、子どもが気に入って続けたがるなら続けます。そうしたら、さらに深められるように応援してあげてください。保護者の応援があれば、子どもはさらに熱中できてどんどん深めることができます。