●登下校の安全、1年に1度は確認しよう
ただいま春休み真っ最中ということで、間もなく進学・進級の時期ですね。
この時期にぜひやって欲しいことが、登下校の安全について親子で確認する作業です。
新1年生の子については絶対やってください。
園児だったときには大人の送り迎えで安全でしたが、これからは自分の身は自分で守らなければならないのです。
進級だから通学路は変わらないという場合も、一年に一度、この時期にはぜひ再確認をしてください。
●小学1,2年生、そして男子の事故が多い
交通事故総合分析センターの統計では、平成23年から27年における歩行中の交通事故の年齢別の死傷者数は、7歳が圧倒的に多くなっています。
その次が6歳と8歳です。
7歳というと、小学1年生か2年生ですね。
慣れてきたことでかえって危険度が上がるということがありますので、2年生の子についても大いに気をつける必要があるのです。
そして、もう一つ特筆すべきなのは、この年代において、男子の死傷者数は女子の2倍だということです。このことも頭に入れておく必要があります。
●通学時間帯に実際に親子で歩いて確認
確認作業は、できるだけ実際の登下校と同じ時間帯におこなうといいでしょう。
通勤ラッシュの時間帯と日中の時間帯では、同じ道でもまったく様子が違ってくるからです。
実際に親子で通学路を歩きながら、危険箇所を確認したり、安全な歩き方や横断の仕方を体を使って覚えさせたりすることが大事です。
子どもの交通事故で一番多いのは飛び出しです。
ですから、通学路の中で飛び出しの危険があるところは必ず確認してください。
そして、「ここで道路に飛び出すとどうなるかな?」と言って考えさせましょう。
また、「止まる」「見る」「待つ」「安全に渡る」などの行動が自然にできるように、実際に身体を使っての練習させましょう。
●内輪差を理解させ、交差点では1メートル下がって待つ
また、交差点での待ち方も教えておく必要があります。
子どもたちは交差点で信号待ちしているときなどに、車道ぎりぎりの場所で立っていることがよくあります。
これだと、特にバス、トラック、ダンプカーなどの大型車両が曲がるときに非常に危険です。
なぜなら、大型車両が曲がるときは、後輪が前輪よりもかなり内側を通るからです。
この前輪と後輪の差を内輪差といいますが、大型になればなるほどこの内輪差が大きくなります。でも、子どもたちは内輪差というものがあるということがよくわかっていません。
車道ぎりぎりの所に立っていると、前輪は大丈夫でも、その後の後輪に巻き込まれる危険性が高まるのです。
ですから、現地で実際の大型車が曲がるところを観察させながら内輪差について教えてください。そして、車道から1メートル下がって待つように教えてください。
●通学路は本当にこれでいいのか、親の目で改めて確認
通学路自体の安全性についても親の目で見て確認しておきましょう。
学校が指定する通学路がある場合も、親の目でよく見てみると別の道の方が安全と気づくこともあり得ます。
●不審者対策についてもシミュレーションを
また、交通安全の確認と同時に不審者対策についても確認しておく必要があります。
つづく
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