●文章問題を作るコツ


私が教師として最後に受け持ったのが2年生でしたが、そのときの教え子にYさんという女の子がいました。
その子は、毎日欠かさず自主勉強をやってきました。
特によくやってきたのが算数の文章問題でした。


なぜ、それほどがんばれたかというと、毎日お母さんが手作りの文章問題を作ってくれたからです。
例えば、次のような問題です。


Yさんは、焼津のイオンで257円のお菓子を1つ買い、138円のノートを2冊買いました。
最初に950円持っていました。
残りはいくらですか?


Yさんは、200ミリリットルのジュースを2本のヤクルトのボトルに入れて弟のS君にあげました。
すると、S君はすぐ飲んでしまいました。
そのヤクルトのボトルは65ミリリットルと80ミリリットルでした。
残りのジュースは何ミリリットルですか?


●身近な人が登場するので解いてみたくなる


このように、文章問題にはYさん自身や、家族、友達などがよく出てきます。
そして、実際の生活であったこと、あるいはありそうな場面がよく題材になっています。
こういった工夫のおかげで、Yさんは毎日楽しく文章問題に取り組めたのです。
子どもは、自分や家族や友達が出てくるだけで楽しくなり、やってみたいという気になります。


また、登場人物も場面も身近なので、文章問題の内容をイメージしやすくなります。
それによって、式も作りやすくなるのです。
さらに、親の手作り問題には、できあいの問題にはないよさがあります。
それは、子どもの理解度や必要性に応じて問題が作れるということです。


例えば、足し算と引き算が組み合わさった問題が苦手なら、それに応じた問題を出すことができます。
つまり、究極的な個別指導ということになります。


●子どもも問題を作りたくなる


親が問題を作ってくれていると、子どもは「自分でも問題が作れそうだ。作ってみたい」と思うようになります。

つづく
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