●お母さんの一計


みなさんは、親子日記というものをご存知ですか?
これは親子が文通するように書く日記のことです。
ある女の子は、幼稚園のときにお父さんと親子日記を始めました。
仕事の関係でお父さんの帰りが遅くなり、父娘の触れ合いが少なくなったので、お母さんが一計を案じたのです


「お父さんにお手紙を書こう」という感じで始まり、毎日、お母さんに字を教わりながら書きました。
例えば、「きょう、○○をしてあそんだよ。」と書くと、娘が寝た後でお父さんが帰ってきて、「○○はたのしいね。おとうさんも、こどものころよくあそんだよ。」とお返事を書きます。


お返事を楽しみに少しずつ書いているうちに、ひらがなが全て書けるようになり、かたかなも書けるようになり、漢字も少しずつ書けるようになりました。
そして、だんだん長く詳しい文章が書けるようになりました。


●親子日記で書く力が上がる


小学校に入学して私が担任したのですが、彼女の書く力は抜群でした。
日記、作文、感想文など、なんでもぐんぐん書けました。
お話作文という名前でスピーチもやっていましたが、これにおいてもすばらしい表現力を発揮して、みんなを楽しませてくれました。


彼女は、それほどの力をつけるために、ものすごくがんばったわけでも、また苦しい目にあったわけでもありません。
ただ、お父さんのお返事がうれしくて毎日楽しみながら書いていただけです。
しかも、お父さんとの心の絆を深めながら。


●楽しみながらが大原則


ということで、私はみなさんにも親子日記をお勧めしたいと思います。
親子の絆を深めながら、毎日楽しみながら書いてほしいと思います。
高学年になってからより低・中学年の方が始めやすいはずです。


さて、親子日記にはいくつか注意点があります。
これは楽しみながらやることが大原則です。
つまり、楽勉です。


ですから、これを叱る材料にしないでください。
叱られながらイヤイヤやったのでは、かえって書くことが嫌いになるだけです。
親子の絆を深めるどころか、その逆になります。
叱る材料になるくらいなら、やらない方がマシです。

つづく
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