●足し算・引き算の元になるのが数の合成・分解


1年生の算数は「1,2,3…」と物を数えるところから始まります。
そして、「3と2で5。5は3と2」「5と4で9。9は5と4」「7と3で10。10は7と3」などの数の合成・分解の勉強をしてから足し算や引き算に入っていきます。


この中で、一般的に足し算や引き算の大切さはよく知られていますが、数の合成・分解についてはその存在さえあまり知られていないようです。
でも、実はこの勉強はその後の足し算や引き算の基本になるとても大切な勉強なのです。
これは教科書では「いくつといくつ」という単元名になっているところなので、お子さんの教科書を見てみてください。


この数の合成・分解は足し算・引き算をやっているのと本質的に同じです。
ですから、ここでたっぷり練習しておくと足し算・引き算も楽になります。
中でも大事なのが10の合成・分解です。


たとえば、「7」といったら「3」というように、「足して10になる数」が瞬時に出るようにしておくことが大切です。
ちなみに「足して10になる数」を補数といいます。
この言葉は子どもに教える必要はありませんので、子どもには「足して10になる数」といえばいいと思います。


●補数が瞬時に出るように練習しましょう


では、なぜ補数(足して10になる数)が瞬時に言えることが大切なのでしょうか?
それは、繰り上がりの足し算とくり下がりの引き算で、この補数がとても重要な役割を果たすからです。


たとえば、6+7という繰り上がりのある足し算では、大きい方の7の補数である3を足してから残りの3を足します。(つまり、小さい方の6を分解するわけです)
このとき、7の補数が3だと瞬時に出る子はこの足し算が難なくできます。


また、12-4という繰り下がりのある引き算は10から4を引いてから、つまり4の補数の6を得てから、2を足します。
このとき、4の補数が6だと瞬時に出れば、後はその6に2を足すだけなので答が簡単に出ます。


でも、4の補数が瞬時に出ない子が多いのです。
「6の補数は4」とすぐ出る子でも「4の補数は6」というのは出にくいのです。
4という数は小さくて補数の方が大きいからです。

つづく
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