●子どもにどんな人生を生きて欲しいですか?


あなたは、子どもにどんな人生を生きて欲しいと思っていますか?
それについてじっくり考えたことがありますか?
毎日の忙しさに追われるばかりで、あまり考えたことがない人が多いと思います。
でも、たとえ5分間でもいいので、一度立ち止まって考えてみることをお薦めします。

 
あなたは、子どもにどんな人生を生きて欲しいですか?
あなたは、そもそも何のために子どもを励ましたり、急き立てたりしているのですか?
その答えを次の5つの中から選ぶとしたら、どれを選びますか?


(1)よい学校に行って高い学歴を得て欲しい
(2)高収入で安定した仕事について欲しい
(3)自分がやりたいと思ったことを積極的に実行できる人になって欲しい
(4)「生まれてきてよかった。生きてるって楽しい」と思えるようになって欲しい
(5)毎日を幸せな気持ちで生きて欲しい


●本当は「毎日を幸せな気持ちで生きて欲しい」と思っているはず


以前、あるイベントのグループディスカッションで、この5つの選択肢について7人のお母さんたちに話し合ってもらったことがあります。
そうしたら、7人とも(3)(4)(5)を選びました。
さらに、「中でも1つだけ選ぶとしたら何番ですか?」と聞いたら、全員が(5)を選びました。

 
これをお読みのあなたも、よくよく考えてみると同じ選択になるのではないでしょうか。
親ならみんな、子どもに幸せになって欲しいと思っているはずです。
そして、(3)と(4)は幸せな人の具体的な姿です。
それに比べて、(1)と(2)は幸せになるための手段のひとつに過ぎません。
しかも、それが達成されたからといって必ず幸せになるとは限りません。


ところが、手段が目的になってしまっているケースがとても多いのです。
手段にこだわり過ぎて、本来の目的を忘れてしまうのは、人間の常です。
幸せになるために始めたことが、いつのまにか苦しみと不幸せの原因になってしまっているのです。


●whatは「何をして欲しいか」、howは「どのように生きて欲しいか」


親は子どもに願っていることには、2種類あると思います。
それは、「what」と「how」です。
whatは「何をして欲しいか」であり、howは「どのように生きて欲しいか」です。
先ほどの選択肢の(1)(2)はwhatであり、(3)(4)(5)はhowです。
whatを優先する親だと、子どもは苦しい毎日を強いられて不幸せになります。


というのも、親の価値観から見て「子どもの幸せに資するよいもの」(what)をやらせようと強制するからです。
たとえ子ども本人がそれを嫌がっても、子どもの将来の幸せのためという思いが強いため譲りません。
このような過干渉の親は、毎日子どもを叱り続け、親子ともども苦しみます。


●苦しくて不幸せな毎日を送り続けた子どもは、不幸せ体質になる


苦しくて不幸せな毎日を送り続けた子どもは、自己否定感にとらわれるようになります。
同時に、親に不信感を持つようになり、それが他者一般に対する不信感、つまり他者不信感にまで進みます。
つまり、不幸せが身についてしまい、不幸せ体質になってしまうのです。


このように、将来の幸せのために今を犠牲にして、お互い苦しみ続ける親子がたくさんいるのです。
でも、これは根本的に間違った人生戦略なのです。
なぜなら、子どものうちに不幸せ体質が身についてしまうと、大人になってもそれを引きずってしまうからです。


●楽しくて幸せな毎日を送り続けた子どもは、幸せ体質になる


howを優先する親なら、子どもは楽しい毎日が送れて幸せになります。

つづく
TOMASスカラ

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