●ストレスがないときは笑って許せるのに…


「また○○してない! ちゃんとやらなきゃダメでしょっ!」
「何度言ったらできるの? まったくあんたって子は!」
「なんでそんなにだらしがないの! そんなことでどうするの?」
「そんなこともできないの。もっとしっかりしなきゃだめでしょ。何年生だと思ってるの?」


このように親が子どもを感情的に叱るとき、みんな「子どものため」と言います。
でも、本当はこれは言い訳です。
実は、自分が他の原因で溜め込んだストレスを、子どもにぶつけて解消しているという側面が多大にあるのです。


その証拠に、十分休めたときとか何かうれしいことがあったときなど、自分の気持ちがゆったり満たされているときは、子どもが同じことをしても感情的にならずに言うことができます。
笑って許せたりもします。


●親は権力に溺れてやりたい放題


親は圧倒的な権力者です。
暴君であり圧政者です。
多くの親が、その立場に甘えて自分のストレスを弱い相手にぶつけています。
「子どものためなんだ」と自分をごまかしながら…。


親は鵜飼いの鵜匠のような存在です。
鵜匠は鵜の細い首を紐で絞めあげ、思いのままに操っています。
親は子どもの細い首を握っています。
締めるも緩めるも気分次第です。
お天気次第、あるいは気圧次第です。


権力に溺れた者がやがてどうなるか?
必ず悲惨な末路が待っています。
親は自分が圧倒的な権力者であることを自覚している必要があります。


●自分の心の動きに気づけば子どもにぶつけなくてすむ


そして、「今、私は自分のイライラを子どもにぶつけている。子どものためといっているが、半分以上は自分のストレスなのではないか」と気づけるようになって欲しいのです。
心がけていれば気づくのがだんだん早くなり、子どもにぶつける前に気がつけるようになります。


もし、事前に「自分はイライラしている。子どもにぶつけそうだ」と気がつけば、爆発する前にその場を離れたり気分転換したりできます。
自分の心の動きに気づいていないと、怒りの衝動に飲み込まれてしまいます。
そして、子どもをいたずらに叱りつけてから、ハッと我に返り大いに悔やむことになります。


今まで子どもをほめて自信を持たせようとしてきたことや、よい親子関係を築こうとしてきた努力などもすべて水の泡です。
それは、自分で積み上げた積み木を自分で崩してしまうということなのです。

つづく
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