●教科書こそがテストの虎の巻


テストの前に教科書をおさらいしておくと点数が上がります。
なぜなら、学校のテストは全て教科書をもとに作られているからです。
教科書は、「既にテストの答が書いてある虎の巻」といっていいくらい大事です。


教科書を攻略するための1つの方法として、以前、この連載で音読をお薦めしました。
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社会と理科の教科書を音読するとテストの点が上がる


今回はもう1つ、教科書クイズを紹介します。
これは、教科書をもとに手作りの問題を作ってあげるというものです。


作り方としては、選択クイズ、穴埋めクイズ、三択クイズ、○×クイズなどがあります。
まじめな問題ばかりでなく、ちょっとしたユーモアのある問題を作ってあげると、子どもも乗ってきてくれます。


●選択クイズ


(       )の中の正しいものを○で囲みましょう。


日本の近くでは、雲はだいたい(東・西・下・こっち)の方から(東・西・上・あっち)の方へ動きます。
毎年、夏から秋にかけて日本には(宇宙人・台風)が近づくことがあり、風が強くなったり短時間にたくさんの(雨がふったり・UFOがあらわれたり)します。


※へんな選択肢を入れておくだけで、楽しく感じる子もたくさんいます。


●穴埋めクイズ


(  )に当てはまる言葉を{  }から選んで書きましょう。


日本の近くでは、雲はだいたい(       )の方から(       )の方へ動きます。

{ 東・西・南・北・下・上 }


●穴埋めクイズ


(  )に当てはまる言葉を{  }から選んで書きましょう


毎年、夏から秋にかけて日本には(       )が近づくことがあり、風が強くなったり短時間にたくさんの(       )が降ったりします。


{ 宇宙人・台風・すい星・ブタ・雪・雨  }


●三択クイズ


正しいものに丸をつけましょう


(  )1,松尾芭蕉は味わい深い俳句をたくさんつくった。
(  )2,松尾芭蕉は関ヶ原の戦いで勝ち、天下統一を果たした。
(  )3,松尾芭蕉は黄熱病の研究で世界的に注目された。


※まじめな問題だけだと乗ってこない子には、グッとくだけて次のような問題にするのもいいでしょう。


●三択クイズ


正しいものに丸をつけましょう


(  )1,松尾芭蕉は味わい深い鍋料理をたくさんつくった。
(  )2,松尾芭蕉は味わい深い俳句をたくさんつくった。
(  )3,松尾芭蕉は味わい深いトマトをたくさんつくった。


※この問題に答えるだけで、松尾芭蕉と俳句が頭の中で結びつきます。
それだけでおさらいになります。


●三択クイズ


正しいものに丸をつけましょう。


(  )1,国が行う事業は喫茶店で話し合って決められ、占いや気分に従って行われる。
(  )2,国が行う事業は国会で話し合って決められ、法律や条令に従って行われる。
(  )3,国が行う事業は日銀で話し合って決められ、占いや気分に従って行われる。


●○×クイズ


○か×をつけましょう。


(  )1,ツバメは春から夏にかけて日本で子育てをする。
(  )2,9月、10月になって寒くなると、ツバメはコタツで丸くなる。
(  )3,9月、10月になって寒くなると、ツバメは北の国へわたっていく。
(  )4,季節によって暮らしやすい土地を求めて移動する鳥を、わたり鳥という。
(  )5,季節によって暮らしやすい土地を求めて移動する鳥を、焼き鳥という。


●手作り問題で親の愛情が実感できる


ユーモアを交えた問題を作ってあげると、子どもはけっこう乗ってきてくれます。
へんな問題を楽しんでいるうちに、自然にキーワードが頭に残り教科書のおさらいができます。
親が手作り問題を作ってくれると、それだけで子どもはうれしくなります。
親の愛情を感じられるからですね。


「教科書クイズを作ってパパにやらせてみよう」「じいじに答えてもらおう」「先生に挑戦してみよう」などと投げかければ、子どもに問題を作らせることもできます。
問題を作るためには、教科書をしっかり読まなければならないので、とてもよい勉強になります。

初出「ママノート」

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