●自己実現の人生を歩めるように


あなたは、子どもたちにどんな人生を生きて欲しいですか?
日々の子育てや仕事で忙しいとは思いますが、一度立ち止まって考えてみて欲しいと思います。


なぜなら、それがはっきりしていないと、子育て・教育の方向性が定まらないからです。

いろいろな考え方があると思いますが、私が本当に大事だと思うのは「自分がやりたいことを自分で見つけて自分でがんばる」人生を歩めるようにしてあげることです。

言い換えると、自分の夢を自分で見つけて自分でがんばる自己実現の人生です。

「親に言われたこと、上司に言われたこと、奥さんあるいは旦那さんに言われたことは何でもやります。みんながやっていること、やるべきことは何でもできます。何でも言ってください。何でもやります。でも、特に自分がやりたいことはありません」という生き方では、一体誰のための人生なのかわかりません。

でも、最近は大人でも子どもでも「自分は何をやればいいのか?自分は一体何をやりたいのか?それがわからない」と悩んでいる人が多いと、多くの心理学者たちが言っています。


●インカ文明展に行けなかった子


私はやはり子どものときの育て方が大事だと思います。

子どものときからずっと、「そんなことはやめて、○○をしなさい」といった感じで親のやらせたいことばかりやらせておいて、大人になったら急に自分のやりたいことを自分で見つけて自己実現できる人になって欲しいと思ってもそれは不可能です。

実際にこういう話がありました。
ある男の子が、古代文明を紹介するテレビ番組を見てインカ文明に興味を持ちました。
それから、自分で図鑑やネットで調べてさらにその面白さに引かれていきました。

ちょうどその頃、上野の博物館でインカ文明展が開催されていたので連れて行って欲しいと親に懇願しました。

ところが、親はダメと言いました。
なぜなら、中学受験の勉強に集中させたかったからです。

インカ文明など中学受験には出ないから時間のムダだ、というわけです。
そんな暇があったら過去問を1問でも多く解きなさい、ということです。

こういう育て方で子どもに自己実現力をつけることは不可能です。

成長期にこういう経験が多いと、「自分がやりたいことがあっても、どうせ実現できない。夢を持ってもムダ」という自己無力感を持つようになります。


●サッカー少年団に入れた子


これと反対の話もあります。

ある女の子はサッカーが大好きで、自分でよくボールを蹴って遊んでいました。
お母さんも彼女の気持ちを応援してくれて、時間を見つけてはサッカー遊びに付き合ったり、サッカーの本を買ったりして応援してくれていました。

やがて、女の子は「サッカー少年団に入りたい」と強く思うようになりました。

つづく
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