●隣のクラスにいた子との再会


あるコンビニでのことです。
買いたい物を選んでレジに持っていったところ、そこに立っていた店員さんに見覚えがありました。

彼は私が以前教えた4年生のクラスの隣のクラスにいた子でした。


私はそのクラスの体育を受け持っていたので、週に3回ほど顔を合わせていました。

彼も私のことを覚えてくれていて、「先生、お久しぶりです。○○です」と言ってくれました。
そして、ちょうど仕事の終わりの時間だというので、外で立ち話をしました。


●とても手のかかる子だった


立ち話の冒頭で、彼自ら「先生にもご迷惑をおかけしました」と話し始めました。

彼が言うには、「自分はだらしがなくて、時間を守らなくて、けじめがつかなくて、忘れ物が多くて、勉強が嫌いで、宿題はやらなくて、おしゃべりが多くて、先生の話を聞いていなくて……」とのことでした。

まったくその通りだったので、私も笑いながらうなずくばかりでした。

彼は、友達ともめたり先生に注意されたりすると、いじけて机の下にもぐりこんだり、あるいは壁に向かって座り込んだりして、そこで固まるという習性もありました。

担任の先生もこれには困っていました。
私も体育の授業中によく困らせられたもので、それもあってよく覚えていたのです。

彼の親も「この子はこんな調子で将来どうなるのか?」と心配していました。
それで、専門家の教育相談を受けてアドバイスをしてもらっていました。


●今はやる気満々の毎日


昔話でひとしきり盛り上がった後で、今現在の話に移りました。
彼は、コンビニでアルバイトをしながら、プログラマーを目指して専門学校で勉強しているそうです。

今は勉強が楽しくてたまらないそうです。

授業で新しいことを学んで、自分でも本で勉強して、できなかったことができるようになっていくのが本当に楽しいと言っていました。

それを語る彼の表情はきらきらしていて、やる気満々といった感じでした。
聞いている私の方もエネルギーをもらいました。

つづく
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