●かけ算のテストではかけ算の問題しか出ない


授業で一つの単元が終わると、その単元のテストが行われます。
例えば、かけ算の単元が終わるとかけ算のテスト、割り算の単元が終わると割り算のテストというようにです。
テストの中には計算問題だけでなく文章問題も含まれます。


このうち、計算問題はいいのですが、文章問題の出し方には大いに改善すべき点があります。
それは、かけ算のテストの時にはかけ算の文章問題しか出なくて、わり算の時にはわり算の文章問題しか出ないという点です。
子どもたちもそのことを知っています。


●「これは何算で解くのか?」と考える必要がない


ですから、かけ算のテストの時にはすぐかけ算の式だと気がつき、わり算の時にはわり算だと気がつきます。
後は、問題の文章に出てくる数をどう組み合わせるかを考えるだけでいいのです。
「これは何算で解くのか?」と考える必要はまったくないのです。


例えば、かけ算のテストでは次のような文章問題が出ます。
お皿が8枚あります。
どのお皿にもおまんじゅうが5こずつのっています。
おまんじゅうは全部で何こあるでしょうか?


そして、わり算のテストでは次のような文章問題が出ます。
クッキーが30こあります。
6人で分けると1人分は何こになりますか?


前者の式は5×8で、後者の式は30÷6です。
実に簡単です。


●いろいろな種類の問題を混ぜて出す


こういうテストでは、子どもたちが本当にその単元の内容を理解しているかを知ることはできません。
また、こういう問題ばかりやらされていては、文章問題を解く力もつきません。
なぜなら、文章問題で一番大切なのは「これは何算で解くのか?」と考えることだからです。


このような問題ばかりやらせていると、単元テストはよくできるのに、まとめの実力テストは全然できないということが起こります。
つまり、本当の実力がついていかないのです。


では、本当の実力をつけるにはどうすればいいのでしょうか?
その答は明らかで、いろいろな種類の問題を混ぜればいいのです。
「これは何算で解くのか?」と考える必要がある問題をやらせることが大事なのです。

初出「ママノート」

親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP