鉄則1:もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える
鉄則2:理由を聞かれたら「~から。」と答える



●授業で教えてくれない国語のテストの答え方


国語のテストには答え方の鉄則というものがあります。
でも、子どもたちはそれを知りません。
なぜなら、授業で教えてくれないからです。
親たちも知りません。
以前は知っていたのに忘れてしまった、という人も多いと思います。


実は、答え方の鉄則を身につけるだけで、国語のテストの点はかなり上がります。
まず身につけるべきなのは次の2つです。


鉄則1:もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える
鉄則2:理由を聞かれたら「~から。」と答える


●練習問題にチャレンジ


練習問題をやってみましょう。
次の文章を読んで問題に答えてください。


【文章】
 アユカケという魚は、川底の石とそっくりに化けています。ですから、非常に見つけにくいのです。
 アユカケは、泳ぎがあまり得意な魚ではありません。それで、できるだけ動かず、石に化けて獲物を捕らえるのです。


【問題】
アユカケという魚は、なぜ見つけにくいのですか?


【答】
{                                       }


●正解とありがちな間違い


この問題のように「なぜ?」と聞いている問題は、理由を聞いているのです。
ですから、答の語尾は「~から。」にしなければなりません。
正解は「川底の石とそっくりに化けているから。」です。
ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。


A「川底の石とそっくりに化けています。」
B「川底の石とそっくりだから。」
C「川底の石にそっくりに化けているから。」
D「川底の石のまねをしているから。」
E「つかまらないように泳いでいるから。」


これらはいずれも正解ではありませんので、丸はもらえません。
AからDはまったく間違っているわけではないので、三角くらいはもらえるかも知れませんが…。
当然、点数も半分になります。


●なぜ正解ではないのか?


では、1つずつ見ていきましょう。


A「川底の石とそっくりに化けています。」
理由を聞かれているので、「から。」と答えなければならないのですが、それができていません。


B「川底の石とそっくりだから。」
「…そっくりに化けているから。」と書くべきところを、勝手に書き換えて「…そっくりだから。」にしてしまっています。


「そっくりに化けている」という状態と「そっくりだ」という状態は、似てはいますが、厳密には同じではありません。
ですから、正解にはならないのです。
でも、子どもはアバウトな思考で厳密に考えないまま答を書くので、こういう答が多くなります。


C「川底の石にそっくりに化けているから。」
「川底の石と…」と書くべきところを、勝手に書き換えて「川底の石に…」にしてしまっています。
これくらいのミスだったら丸をもらえることもありますが、本当の正解ではありません。


D「川底の石のまねをしているから。」
「…そっくりに化けているから。」と書くべきところを、勝手に書き換えて「…まねをしているから。」にしてしまっています。


「そっくりに化ける」というのと「まねをする」というのは、似てはいますが、厳密には同じではありません。
ですから、正解にはならないのです。
でも、子どもはアバウトな思考で厳密に考えないまま答を書くので、こういう答が多くなります。


E「つかまらないように泳いでいるから。」
自分の経験から思いついたことを書いてしまっているので、これはバツであり三角にもなりません。
国語のテストではもとの文章に即して答えなければならないのですが、そのこと自体がわかっていない子が多いのです。

初出「ママノート」

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