●一問だけなら取りかかれる
前回、勉強に取りかかるハードルを下げる方法として「取り敢えず準備方式」を紹介しました。
今回は、それをもう一歩進める「取り敢えず一問方式」です。
例えば次のように子どもに言います。
「算数プリントの宿題があるの?一問だけやったら遊んでいいよ」
「書き取りがあるんだね。ひと休みする前に一字だけ書いておこう」
一問だけなら、かなり取りかかりやすくなります。
そして、一問やるときに他の問題は全部隠して一問だけ見てやるということはあり得ません。
当然、全体が目に入ります。
●一問やることで見通しがつく
すると、漠然とですが「だいたいこれくらいだな」という見通しがつきます。
これがとてもよいことなのです。
というのも、見通しがついていると、本格的に取りかかるときのハードルがぐんと下がるからです。
大人の仕事でもそうだと思いますが、見通しがないときはたいへんです。
何か仕事をしていて、見通しがないときは、出口が見えない、現在地もわからない、後どれくらいやればいいのかわからないという状態です。
こういうときは、苦しくてやる気がわいてきません。
ところが、出口がぼんやりとでも見えたとき、現在地もわかり、後どれくらいかもわかります。
それによって、一気に気が楽になってやる気がわいてきます。
子どもが宿題や勉強をやるときもまったく同じなのです。
つづく
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