●小学生のうちに身につけておけば中学の学習がスムーズに


小学生でも、授業や勉強で使うプリント類がたくさんあると思います。
学年が上がるに連れて、学校から配布される資料やプリントが増えます。
それらを整理・活用する力を育てることが大切です。
同時に、テストの前の勉強としてノートを見返して復習することも大切です。


テスト対策の学習としては、ノートやプリントを見返すことが第一歩です。
小学生のうちから、復習に役立つわかりやすいノートを書く習慣や、プリントを整理・活用するための習慣をつけておくことで、中学に入ってからの学習がスムーズに進められるということになります。




●良い点をほめて、悪い点を〝ひとつ〞指摘


プリント・ノートの整理&活用は、いくつかのポイントをおさえれば難しいことではありません。
なにより大切なのは、お子さまのノートの良い点を見つけてほめることです。
悪い点を指摘したい場合は、良い点を見つけてほめてから、直してほしいことを〝ひとつだけ〞指摘すること。

欲ばらず 〝ひとつだけ〞にすると、お子さまは聞く耳をもち、やる気アップにもつながるでしょう。
このくり返しによって、少しずつレベルアップさせることが大切です。


次のページから、親野先生オススメの「プリント・ノートの整理&活用術」をご紹介します!



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●プリント整理の3ステップ


ぐちゃぐちゃのプリントの中から大切なものが探せず、勉強を始められないまま寝てしまい、翌朝忘れて先生にしかられる…。
こんな悪循環を断ち切るプリント整理術をご紹介します。


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●ステップ1
学校でもらったらすぐに分類!


学校からもらったプリントは、その場ですぐに使うものと締切が後のものに分類します。
そうすれば、家に持ち帰ったあとの整理が格段にスムーズになります。


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おすすめ分別法
「しばらくファイル」と「毎日ファイル」の2つのファイルを作る


〈用意するもの〉
クリアファイル2枚


2枚のクリアファイルを用意し、学校に持って行きます。
1枚には「毎日ファイル」、もう1枚には「しばらくファイル」と書き、「毎日ファイル」には、帰宅後におうちのかたへ渡す連絡物や宿題などを入れます。


「しばらくファイル」には、一定期間保管しておかなければならないプリント、例えば授業で複数回使う資料や委員会の当番表などを入れます。
この2つのファイルを使い分けるだけで、プリントはすっきり整理されます。


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●ステップ2
帰宅したらすぐに整理!


帰宅後、まずランドセルの中身を全部出して、親子で「見える」状態にする習慣をつけます。


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おすすめ分別法
玄関に「スッキリBOX」を設置する


〈用意するもの〉
深さ約15㎝程度でタテ・ヨコ各40㎝程度の浅い箱(ダンボール箱でOK)


帰宅後、お子さまがランドセルの中身を全部出して一時的に入れておける専用の箱「スッキリBOX」を、玄関近くに設置します。
まずはお子さま一人で「毎日ファイル」にも「しばらくファイル」にも入らない前月の行事の日程
表などの不要なものを捨てます。


次に「毎日ファイル」、「しばらくファイル」の中身を確認。
「毎日ファイル」からおうちのかた向けのプリント類を取り出して渡します。
「目に見える」ようにすることで、宿題などの存在を改めて認識し、取りかかりやすくなる効果もあります。

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●ステップ3
時間を決めて整理・整頓!


1日5分間の「片づけタイム」を決めます。
どんなに忙しくても「5分だけ」なら続けられるはず。


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おすすめ分別法
最初はおうちのかたも「片づけタイム」を見守って


〈用意するもの〉
ストップウォッチ、腕時計など


帰宅直後や夕食後など、お子さまがいちばん取り組みやすい時間帯に、片づけのための5分間を確保して、「しばらくファイル」の中身を含めたプリントを整理・整頓。
CDプレーヤーをタイマーでセットしておき、決まった時間に音楽が流れるなどの工夫をするのもオススメです。


整理・整頓が苦手な子どもは、「きれいにしなければいけない」という意識に欠けていることがあるので、毎日同じ時刻に「片づけタイム」を確保することで、「今は片づけをする時間なんだ」という意識をもたせていきましょう


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復習がラクに! テストにも効果大


●プリント活用の簡単ガイド


学校からもらってくる学習関係のプリントは、見返すことで復習になり、授業理解を深めることもできる重要なものです。
学力向上につながるプリントの活用術をご紹介します。


●資料


授業の重要ポイントが詰まっている資料は、テスト前に見直すなど、あとで活躍する大切なもの。教科別に整理することが大切です。


■「しばらくファイル」から取り出して教科ごとに分類!


資料は授業で使わなくなった時点で「しばらくファイル」から取り出しましょう。
教科別のファイルや箱を作る、置き場所を決めるなどして、教科別に保存します。
ファイルは透明なものを使ったほうが、あとで見直す際に便利。
箱に保存する時はフタに教科名を書くようにしましょう。


■教科別の資料プリントは復習に役立つ!


教科別に整理したプリントは、自分だけのオリジナル資料集になります。
よくわからなかった単元にフセンをはっておくなどの工夫をすると、復習のときにさらに役立ちます。


●宿題やテスト


まちがえた箇所や点数にばかり目が行きがちな宿題やテスト。
上手に整理・活用すれば次のテストや授業に効果大です。


■ミスがあるものは、単純ミスか、本質的なミスか?まずは分ける!


大切なのは、まちがいをそのままにせず、意味を分析すること。
単純ミスなのか、理解していないために起きた本質的なミスなのかで分類しましょう。
本質的なミスなら、すぐに復習する必要があります。
復習のためのアイデアは次ページ!


■ミスがないものは「満点ファイル」で自信とやる気を刺激しよう!


宿題やテストで満点をとってきたら、満点のものだけを保管する「満点ファイル」へ。
「満点ファイル」の中身が増えれば自信の源になり、「もっと満点をとろう」というように、ますます勉強への意欲が高まります。



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●まちがえたプリントはとことん活用する!


テストや宿題などでまちがえた問題は、自分が気づかなかった弱点・苦手を教えてくれる「宝物」のような存在。
「まちがいは見たくない」と思わず、何度も見直すことが大事。
それにより力が定着していきます。


●おすすめ分別法

まちがえたプリントを「まちがえたから(宝)箱」に入れて整理&活用!


〈用意するもの〉
プリント、厚紙、ハサミ、箱



最初に「まちがえたからカード」を作ります。
本質的なまちがいのあるプリントをコピーして、まちがえた部分のみを切り取ります。



次に、切り取ったまちがい部分をA5サイズの厚紙にはりつけます。



最後に「まちがえたからカード」が入る箱のフタに「まちがえたから箱」と書き、「まちがえたからカード」を入れていきます。


●まちがえたからカード活用法


マイテストを作って使う

「まちがえたからカード」の問題を集めてコピーし、テストを作ってみましょう。
学校のテスト時間(20 分など)に合わせて問題数を調整すると、実際のテストの予行練習にもなり、得点力アップにもつながります。


●テスト前にざっと見直し


「まちがえたから箱」には、これまでお子さまがまちがえた問題ばかりが入っているため、時間を
おいて解き直してみると効率的な苦手対策に。
テスト前に見直せば高得点につながるかも。


●学年末の総まとめ


「まちがえたからカード」はまとめ学習にも役立ちます。
中学に備えて、小学校6年間の苦手はつぶしておくことが重要。
完全にできるようになれば、カードは捨ててOK。
箱を空っぽにすることをめざしましょう。




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●ノートに関する疑問解決 Q&A


■ときどき、ひどく雑で見づらいときがあります。
どうしたらいつもきれいに書けますか?


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よくできたページをコピーして、見えるところにはりましょう

きれいに書けたページのいいところを見つけてほめましょう。
そして、きれいに書けたページをコピーし、お子さまの机のまわりにはります。
これを毎日目にすると、自信につながり、「次はもっときれいなノートを書こう」とやる気も出ます。


■使い終えたノートはいつまでとっておけばいいのでしょうか?


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ノートの表紙に〝はなまる〞をつけ、1年間は保管しましょう。


使い終わったノートは、毎日の勉強の成果。
ノートの表紙に〝はなまる〞をつけたりシールをはったりしてから、通し番号をつけ、最低1年間は保管しておきます。
処分する場合は、使い終えたノートすべてを重ねて記念写真を撮ってからにしましょう。
「こんなにたくさん勉強したんだね」とほめ、お子さまの努力を認める良い機会になります。


初出「チャレンジ通信6年生」(ベネッセ)

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