講演会やブログ、メルマガなどを通じて、子どもたちの本当の力を伸ばすために大切なことを伝える、教育評論家の親野智可等(おやのちから)先生。
全国の幼児~中高生の親まで、根強い人気を集め続けています。


親野先生は小学校の先生として勤務するなかで、子どもたちのなかに「伸びる子・伸びない子」がいることや、親が子どもを叱ることの弊害に気づいたといいます。
なぜ叱ると子どもが伸びないのでしょうか?
お話を聞かせてもらいました。
(大塚玲子 東洋経済オンライン)


──親野先生は今の子育てにどんな問題があると思われますか?


子育てや教育ってね、親や先生のなかに「太古の昔からの思い込み」みたいなものがいろいろあるんですよ。
みんなそういうものに縛られているせいで、せっかく愛情があるのに空回りしていることが多いです。


私が小学校の先生になったとき、子どもたちのいいところを伸ばそうと、いろいろ働きかけていたんですけれど、そうするとぐんぐん伸びていく子と、あんまり伸びない子がいるんですよ。
なんでかな、と思っていて、あるとき気が付いた。
親のなかには、子どもをものすごく叱ってるお父さん、お母さんがいるんだよね。


たとえば、私が「○○くん、これがんばったね。よくできてるじゃん、自信もって!」といくらほめて帰しても、家で「あんた、これ何やってんの、ダメじゃない、○×▲※□……」と叱られ続けている子がけっこういる(笑)。
ここだな、と思いました。


とにかく親は、「また何々して」「なんで何々してないの?しなきゃダメじゃないの」と叱ることが非常に多いんです。
親は「人格否定の言葉じゃなければ、いくら叱ってもいい」と思っているけれど、これは勘違いです。
よく雑誌や本なんかにも「人格否定や存在否定はいけませんよ。
“物事について”叱りましょう」と書いてあるけど、そんなことはない。


もちろん、人格否定っていうのは最悪ですよ。
「また片付けしてない。本当にお前“ずるい”ね」とか、「また妹を泣かして。あんたお姉ちゃんのくせに“意地悪”だね」とか、相手の能力・人格をまるごと否定する言い方をするのは、絶対によくありません。


存在否定は、それ以上に悪いです。
「おまえなんかいないほうがいい、目障りだから消えろ」とか、「おまえなんか、本当は産みたくなかった」とかね。
これは一番最悪で、言われるとトラウマになってしまいます。

つづく
http://toyokeizai.net/articles/-/150043

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