●叱ってもよくはならない

 

「うちの子は片付けができなくて困る」というお悩みをよく聞きますが、口で叱るだけでよくなるということは絶対にありません。

少しでも片付けやすくする工夫をしてあげるといいと思います。

私が家庭訪問したある和風の家で見た工夫を紹介します。

 

その家では和室の押し入れの襖が外してあり、押し入れの中には収納ボックスが整然と並んでいました。

収納ボックスにはもともと蓋がついていたのですが、その蓋も外してありました。

 

そして、それら全部にラベリングをしてありました。

例えば、粘土、ブロック、カード、ピカチュー、などです。

「その他」と書いてあるのもいくつかありました。
 


このラベリングはとても効果的で、子どもでも「粘土」と書いてあるところにブロックは入れにくいものです。

書いてないと何でもどんどん入れてしまい、訳がわからなくなってしまいます。

 

●襖をなくせば手間が省ける

 

私が「なぜ襖を取ってあるんですか?」と聞いたら、次のような回答でした。

襖があると収納ボックスが目に見えないので、片づけへの意欲が高まらない。

しかも、収納ボックスを探すために襖を開けなければならない。

襖を開けたところに収納ボックスがあるとは限らず、そこになければその襖を閉めて、また反対側の襖を開けなければならない。

 

収納ボックスを見つけて、その中に物を入れたら、また襖を閉めなければならない。

こういったことで、ひと手間ふた手間……、というように手間が増えて、片付けが苦手な子にとっては非常にめんどくさいことになる。


づづく
http://mamanote.jp/news/6516

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