●存在否定の言葉は
 

今は大人になっている人たちの中にも、子どものとき親に言われた言葉で傷つき、それが一生涯の心の傷になっている人たちがたくさんいます。

そして、今も現在進行形で、日々、親の言葉によって傷ついている子どもたちがたくさんいます。

人の心が傷つくとき、その原因の大半は言葉によるものです。

親が絶対に言ってはいけないのが、存在否定の言葉です。


「あんたなんか生まなきゃよかった」

「本当は欲しくなかったんだけど。できちゃったから仕方なく生んだ」

「お前なんかいなけりゃいいのに」

「お前なんか大嫌いだよ。顔も見たくない。消えて欲しいよ」

 
こういうことを言われれば、子どもは深く傷つき、とてつもなく不安になります。

自分の存在そのものを否定されたのですから当然です。

子どもは、「ぼくは親に愛されていない。大切に思われていない。ぼくなんかいない方がいいんだ」と思うようになります。
 

●人格否定の言葉


もう一つ、親が絶対に言ってはいけないのが、人格否定の言葉です。
 

「ホント、お前はずるいね」

「また弟を泣かせて!なんであなたはそんなに意地悪なの?」

「まったくなさけない子だよ」

「お前は卑怯者だな」
 

これらは人格を丸ごと否定する言葉であり、絶対子どもに言ってはいけません。

このように言われると、子どもは「親はぼくのことをずるい子だと思っているんだ。どうせぼくはずるいよ。親もこんなぼくのことが嫌いなんだ」と思うようになります。


これら2種類の言葉は、子どもに自己肯定感を持てなくさせ、同時に親に対する強い不信感も持たせます。

言い換えると、自己否定感と他者不信感を植え付けてしまうということです。
 

●物事について否定的に叱る言葉
 

次に考えなくてはならないのが、物事について否定的に叱る言葉です。

例えば、次のような言葉は、人格や存在を否定しているわけではなく、物事について否定的に叱っているのです。

こういう言葉ならいいのでしょうか?

 
「また片づけしてない。ちゃんと片づけなきゃダメでしょ」

「宿題やらなきゃダメでしょ。何度言ってもできないね」

「明日の仕度してないでしょ。そんなことだから忘れ物するのよ。何度言ったらできるようになるの」

「また歯磨き忘れてる。言われなくても自分で歯磨きしなきゃダメでしょ」
 

よく、子育てや教育の本などに、「人格否定や存在否定はいけません。物事について叱りましょう」と書かれています。

ですから、人格否定や存在否定はしない親でも、物事について否定的に叱る言葉はOKと思っています。

それで、こういう言葉を毎日子どもにシャワーのように浴びせかけている親もいます。
 

●子どもの中の結論は同じになる


でも、子どもの立場になってみてください。

こういう否定的な言葉をずっと浴び続けているのは、自分以外の誰でもないのです。

ですから、子どもは「ぼくってダメな子だな。親は、ぼくのことをダメな子だと思ってる。あまり大切に思われていないんだ」という結論に至ります。

つまり、人格否定や存在否定と同じように、自己否定感と他者不信感を植え付けてしまうことになるのです。


それはそうです。

こういう言葉を毎日浴びている子が、「ぼくってすごい。できる。やれる。がんばれる。親はぼくのことをすごい子だと思ってくれてる。とても大切に思ってくれてる」と思うようになるはずがありません。


つづく
http://mamanote.jp/news/5550


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