●自分もけっこうがんばったな。成長したな。楽しい一年だったな

 
3月も半ばになり、もうすぐ今の年度・学年も終わります。


この節目の時期に一番大切なのは、子どもが「自分もけっこうがんばったな。成長したな。楽しい一年だったな」と思えるようにしてあげることです。
それで初めて、「よし、来年もがんばろう」という前向きな気持ちになれます。

 
ですから、折に触れてプラス思考で一年間を振り返るようにしてください。
次のようなことを探してみてください。
 

・今年がんばったこと

・本人が夢中で取り組んだこと

・今年楽しかったこと。うれしかったこと

・よい思い出になったこと

・新たにできるようになったこと

・新たに経験したこと

・今年あった出会い

・身体の成長。何センチ伸びた。何グラム増えた

 

 
●しみじみ思い出しながら「あらためてほめる」

 
今年を振り返って、何について子どもをほめたかを思い出してください。
そして、それをあらためてほめてあげるといいでしょう。
 

「弟が雨の中で転んで泣いていたとき、あなたがなぐさめながら着替えさせてくれたね。あのときは本当に助かったわ。ありがとう」

 
「遠足の作文がすごく上手に書けたって、先生にほめられたっけね。お母さんもうれしかったわ」

 
「夏休みにレゴブロックで作ったお城がホントすばらしかったね。壊すのが惜しかったよ」

 
このようにしみじみと思い出しながら、あらためてほめてあげると、子どもはとても喜びます。
もうすっかり忘れ果てていたことでも、思い出せばけっこうあるはずです。

 

 
●部分に注目してほめられる部分を見つけ出す

 
今はできて当たり前と思っていることでも、意外と一年前はできなかったかも知れません。
些細なことでも見つけてほめてあげましょう。

 
通信教材をやっている子の場合、一年でやった教材を全部積み上げて見せてあげながら、「こんなに勉強したんだね。がんばったよね。この分賢くなったんだよ」と言ってあげましょう。

 
子どもが学校から絵、工作、作文などを持ち帰ったときもよいきっかけになります。
ぜひ、ほめられる部分を見つけてほめてあげてください。

 
全体を漠然と見ているとほめられませんので、ぜひ部分に注目して、ほめられる部分を見つけ出してあげてください。

 

 
●敢えてプラス思考でとらえ直す

 
一番困るのは、子どもに「今年もダメだった。自分はやっぱりダメだな。楽しいことなんかなかった」と思わせてしまうことです。

 
これでは次の一年に対しても前向きな気持ちにはなれません。
マイナス思考で振り返っているとそうなってしまいます。

 
思考の癖によってついそうなりがちな人も多いと思いますが、気がついた時点ですぐに、敢えてプラス思考でとらえ直すようにしてください。

 
心がけていると、だんだんマイナス思考とプラス思考の両面思考ができるようになってきます。

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