●「承認」は評価を加えずに認める
「子どもをほめたいと思ってはいるけど、うまくほめられない」
「ほめようとすると、なんとなくぎこちなくなってしまう。自分はほめるのが苦手だ」
このように感じている人もけっこういるようです。
そういう人にお薦めしたいのがコーチングの技法の一つ、「承認」です。
これは評価を加えないで相手を認めることです。
例えばママが美容院に行ったことにパパが気づいたとします。
そのときの言葉として次の2つを比べてみましょう。
A 美容院に行ったね。きらきらしてるよ
B 美容院に行ったね
Aのように言えばそれはほめているということです。
それに対して、Bはとくにほめてはいませんが、美容院に行ったという行動を承認しています。
ママにしてみれば、どちらもうれしいです。
●気にかけていることが伝わる
Bのように当たり前のことを言っても意味はない、と思う人もいるかも知れませんが、実はそうではありません。
認めてもらえた、承認してもらえたというだけで、人は十分うれしいのです。
それは気にかけてもらえているということだからです。
パパが何も言ってくれないとすれば、それは気がついていないということであり、ママのことを気にかけていないということでもあります。
ママとしては寂しいことです。
(ですから、パパがゴミ出ししてくれたときは、せめて「ゴミ出ししてくれたね」だけでも言ってあげてください)
●「承認」の具体例
例えば、次のような言い方が承認です。
・歯磨きが5日間続いたね
・こぼしたところを拭いてくれたね
・毎朝縄跳びの練習をしてるね
・消しゴムのカスもゴミ箱に入れてるんだね
・時間を意識して行動してるね
・お茶碗の中だけでなく外側も洗ってるね
・下敷きをして書いてるね
・妹の靴を揃えてくれたね
・使った物をもとの場所に戻してくれたね
●「承認」のよいところ
「承認」には「ほめる」とは違うよさがいくつかあります。
つづく
http://mamanote.jp/news/4926
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP