●時期が来れば自然にできるようになる
わが子に対して、「あれができない、これもできない」と嘆いている人は多いと思います。
でも、安心してください。
子どもには「自然成長」というものがあります。
つまり、本人も親も先生も特に努力しなくても、時期が来れば自然にできるようになることがたくさんあるのです。
そして、その時期というものは人それぞれであり、どの子にも生まれながらのオリジナルなペースがあります。
私の子どもの頃を思い出しても、すべてにおいてゆっくりしたペースだったと思います。
他の子にはできて私にはできないことがいっぱいありました。
夜泣きをしまくる、床屋でじっと座っていられない、自分でお菓子を買いに行けない、近所の人に挨拶できない、電話に出られない、等々です。
でも、いつの間にかできるようになっていました。
●無理なことをするとペースが乱れる
早い段階から何でもできる子もいれば、他の子よりゆっくりしたペースで進む子もいます。
早ければいいというものではなく、その子のペースで進ませてあげることが大切です。
無理にペースを上げさせようとすると、ペースを乱すことになります。
人生は極めて長い時間をかけて、非常に長い距離を走る持久走です。
持久走で大事なのは自分のペースを守ることです。
他人のペースにつられて無理なことをすると、すぐに苦しくなります。
●今の発達段階を踏み固める
わが子の身体が他の子より小さいからといって、頭と足を引っ張って伸ばす親はいません。
そんな暴挙は誰もしません。
もしやったとしたら、その子は身体をこわしてしまいます。
その子の身体は今エネルギーを蓄えていて、時が来れば一気に伸びるのです。
私も小学生時代は小さかったですが、中学になってから一気に伸びました。
身体面では無理に引っ張って伸ばす人はいませんが、内面的なことになるとそういう暴挙をする親がけっこういるのです。
目の前のわが子の仕様もない姿を見て嘆いている人に言いたいです。
その子は今そういう状態でいる必要があるのです。
次に伸びるための準備をしているのです。
今いる発達段階をしっかり踏み固めているのです。
しっかり踏み固めることなく、無理に次に進ませられると、後で逆戻りすることになります。
つづく
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