中学生の子を持つお母さんがこぼしていました。
「小さいときはちょっとほめれば喜んでくれたのに、この頃は全然喜んでくれない」と。
そして、「まったくほめがいがない」と嘆いていました。
同じように感じている人は多いと思います。
これが思春期というものなのですね。
あるとき、別のお母さんに次のような話を聞きました。
そのお母さんが中学2年生の子に、「勉強も部活もがんばってるね」とほめてもうれしそうな顔をしなかったそうです。
ところが、「中学生って本当に忙しいね。部活も宿題も塾もあって…。たいへんだよね」としみじみ言ってから、「あなたは時間の管理を工夫して勉強の時間を生み出しているんだね」と言ったら、すごくうれしそうな顔をしたそうです。
実は、この話の中に思春期の子をほめるときのちょっとしたコツが2つ含まれています。
1つめは、まずはじめに子どもの大変さに共感するということです。
子どもは、「自分がどれほど大変かわかってもらえた」と感じてうれしかったはずです。
2つめは、「時間の管理を工夫して勉強の時間を生み出している」と具体的にほめているということです。
子どもは、「自分ががばっていることをちゃんとわかってもらえた」と感じてうれしかったと思います。
このように、はじめに共感して、それから具体的にほめるという順番がいいのです。
そして、これは思春期の子だけでなく、大人も子どもも含めてすべての人に喜んでもらえるほめ方です。
ぜひ、やってみて欲しいと思います。
そして、よりよい人間関係を築いてください。
親力PE
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