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今回の相談
 
最近ある団地に引っ越したところ、息子に友達がたくさんできて、4、5人の子がよく遊びに来てくれます。息子もとても喜んでいて、私もありがたいことだと思っています。

ですが、中にはマナーができていない子もいて困っています。靴が脱ぎっぱなし、勝手に冷蔵庫を開ける、デッキに録画してある番組を勝手に見る、お菓子を食べるときこぼしても平気、勝手に小鳥に餌をやる、などです。ティッシュを勝手に引き出して使うのも気になります。

せっかくできた友達なので大切にしたいのですが、このままの状態ではいけないと思います。どうしたらうまく叱れるでしょうか?(ちょいな さん)


【親野先生のアドバイス】

前回に引き続き、ちょいなさんへのアドバイスです。

このように、いい人間関係作りに心がけつつ、守ってもらいたいマナーについて伝えたいときは伝え方を工夫することも大切です。
ここでも、また、ほめるのが効果的です。

「トイレの使い方が上手だね」
「トイレットペーパーの切り方が上手だね」
「こぼしたところをちゃんと拭いてくれて、ありがとう」
「食べ方が上手だね」
「ちゃんと『ティッシュください』って言えて、えらいなあ」

ここで、大事なのは「取り敢えずほめる」という発想です。
つまり、守ってもらいたいマナーについて、叱るところから入るのではなくほめるところから入るのです。
決してほめられる段階でなくても、普通レベルならもうほめてしまえばいいのです。

私はいつも思うのですが、大人はみんな「できたらほめよう」と思っています。
だから、永久にほめられないのです。
そうではなく、取り敢えずほめてしまえばいいのです。
「できたらほめる」ではなく「ほめればできる」、これでいってください。

どんな場合でも、「○○しなきゃ、だめでしょ」などと否定的な言い方で叱られると、決していい気持ちはしません。
いつでも、誰でも、肯定的な言い方でほめられる方が気持ちがいいのです。
言う方も言われる方も、お互いに気持ちがいいのです。
ほめられたとき「心の中で本当かな?」と思うこともあるかも知れませんが、それでも「○○しなきゃ、だめでしょ」などの否定的な言い方をされるよりもいいのです。

ですから、守ってもらいたいマナーについては、ほめることで伝えるようにするといいと思います。

このほかにも、肯定的な言い方としては、「○○するといいよ」という言い方も効果的です。
たとえば、「こぼしやすいお菓子を食べるときは、ティッシュを敷いておくといいよ」などです。

もちろん、普通の言い方でも口調に気をつければだいじょうぶです。
たとえば、「小鳥に餌をやりたいときは、ひと言言ってね」という普通の言い方でも、明るく優しい口調で言えばだいじょうぶです。

この「口調」というものは、とても大切です。
たとえ「こぼしやすいお菓子を食べるときは、ティッシュを敷いておくといいよ」という肯定的な言い方でも、イライラして怒った口調で言ったのでは台無しです。

明るく優しい口調そのものに、肯定的なイメージがあるのです。

このように、言い方を気をつけることはとても大事です。
これによって、いい人間関係をつくりながら伝えたいことを伝えることができます。

次に、家で守ってもらいたいルールやマナーを、大きな紙に書いて目につくところに貼っておくのもいい方法です。
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つづく

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