大人はみんな、自分が子どものころ思っていたことや感じていたことを忘れてしまっています。

というより、自分が子どもだったことすら忘れてしまっていると言ってもいいほどです。


もちろん、それが成長というものであり、自然なこともでもあります。

でも、子育て中の親としては、ときには自分が子どもだったころのことを思い出すことも必要です。

そうすれば、目の前のわが子のいろいろな行動に対しても、想像力を働かせてその子の立場に立って考えてみることができるようになります。


例えば、壁に落書きしている子を注意したら、「ぼくだけじゃないよ。お兄ちゃんもやったよ」と言ったとします。

これは大人の逆鱗に触れる言葉であり、これを聞くと、たいていの親や先生は大いに腹を立てて興奮状態になってしまいます。


そして、「なんで人のせいにするんだ! 人がやればお前もやるのか? お兄ちゃんのせいにするとは何事だ! まず先に『ごめんなさい』じゃないのか?!」と叱りつけてしまいます。


でも、ひとたびその子の立場になって考えてみると、こういうことを言うにはそれなりの理由があることが分かります。

つまり、その子は、決して人のせいにしたりごまかそうとしたりしているのではなく、ただ「自分だけ叱らないで欲しい。叱られるなら平等に叱って欲しい」と思っているだけなのです。


そして、それは当然の気持ちです。

大人でも、何人かが同じ失敗をしたときに自分だけ叱られるのはイヤです。
叱られるなら平等に叱られたいと思うはずです。


これは1つの例に過ぎませんが、いつも相手の立場に思いをやり(思いやり)、その気持ちを想像してみることが大切です。

「自分がこの子だったら…」とか「この子は、なぜ、こういう言動をしたのか?」などと想像して、その気持ちを共感的に理解してあげることが大切なのです。


その子の立場になって想像力を働かせると、見えなかったものが見えてくるようになります。

すると、たいていの場合、子どもを許せるようになります。

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