子どもが「疲れた。宿題やりたくない」などと言って、なかなか宿題に取りかかろうとしないことがあります。

こういうときは、どうしたらいいのでしょうか?


多くの親は「何言ってるの。どんどんやらなきゃだめでしょ!」と叱りつけてやらせようとすることが多いと思います。

でも、これだと子どもはかえってやる気をなくしてしまいがちです。
では、どうしたらいいのでしょうか?


じつは、こういうとき、子どもに共感してあげるとけっこうよい効果があります。

たとえば、「宿題があるんだ…。あなたも大変だね」「暑くて疲れるよね。宿題、大変だね」「こういうときはやる気でないよね」と共感してあげるのです。


そう言ってもらえると、子どもは「自分がどんなに大変かわかってくれた」と感じて気持ちが楽になります。

その後、しばらく様子を見てから、頃合いを見計らって、次のように言ってみてください。


「そうはいっても、全然やらないわけにもいかないから、1問だけやってみようか」
「夕飯前に半分だけやってみようか」


「教えてあげるから一緒にやろう」
「ママが手伝ってあげるから、ちょっとだけやってみよう」


「1問だけ」「半分だけ」「教えてあげる」「一緒に」「手伝ってあげる」「ちょっとだけ」などの言葉が、子どもの負担感をかなり減らしてくれます。


実際にこの方法をときどき使っている人がいます。

その人が言うには、「始めのうちは手伝うけど、たいていの場合しばらくするとエンジンがかかって、自分でどんどんやってくれることが多い」とのことです。

とにかく、共感してあげることと、取りかかりのハードルを下げてあげることが大切なのですね。


親力PE

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