「忘れ物が多くて困る」という悩みは、親の悩みの中で最も多いものの1つです。
親だけでなく、先生たちもこれでかなり悩んでいます。

これもまた、がみがみ叱ればできるというものではありません。


忘れ物を減らすための合理的な工夫が大切です。

1つの工夫として持ち物コーナーをつくる方法があります。
つまり、学校に持っていく物はできるだけ1カ所に集めて置くのです。


家によっては、体育着はクローゼット、体育館シューズは靴箱、水泳セットは浴室、習字セットはリビング、絵の具セットは子ども部屋などというように、家中のあちこちにばらばらに置いてある家庭もあります。


これでは子どもが忘れ物をするのも当たり前です。

持ち物はできるだけ1カ所に集めましょう。
それが無理なら2カ所とか3カ所くらいまでに絞ります。


しかも、すべてがひと目で見えるように置くことが大事です。
何かの陰に隠れて見えない、などということがないようにします。


そのためには、棚の整理整頓が簡単にできるように工夫してあげることが大切です。

「子ども 整理整頓 棚」などのキーワードを組み合わせて検索すると、いろいろな方法が見つかります。


もう一つオススメなのが「ネット間仕切り」です。

これは、「つっぱり伸縮ネット間仕切り」などの名前で売られているもので、収納用品としてもとても便利です。

縦長の金属ネットにフックをつけて、いろいろな物をそこに掛けることができます。
場所を取らない上に、たくさんの物を掛けることができますので、ぜひ試してみてください。


棚の工夫も含めて、こういった工夫は片づけや整理整頓が苦手な子には無理なので、親が主導する形でやってあげてください。

持ち物コーナーをつくっておけば、持ち物を探すのが楽になります。
しかも、仕度をしているときに、「あっ、これも必要だ」と気が付いて持っていくこともできます。


ぜひ、親にできる合理的な工夫をしてあげてください。
それをしないまま、子どもを口だけで叱るようなことは決してしないで欲しいと思います。

親力PE

親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP