子どもを伸ばすために絶対忘れてはいけないのが、子どもをほめることです。

子どもをほめる親だけが子どもを伸ばせるのです。子どもをほめない親は、子どもを伸ばすことなどできません。


ところが、実際はなかなか子どもをほめられない親が多いのです。それはなぜでしょう?それは、親が自分の価値観という色眼鏡で子どもを見ているからです。

それに気づいたのは、私が教師として家庭訪問をしていたときです。


私は、「お子さんをほめて伸ばしたいのですが、お子さんのいいところや長所はどういうところですか?」と聞きました。でも、答えられない親が多かったのです。

それで、聞き方を変えて「お子さんがよくやっていることや熱中していることは何ですか?」と聞くようにしました。そうしたら、親からいろいろな答えが返ってくるようになりました。


例えば、「ダンゴムシを2千匹集めています」「ゴミを集めてくっつけて、何だか一生懸命つくっています」「紙にマンガを描いて、ホッチキスで留めて本の形にしています」などです。

私は、「それですよ。それが長所なんですよ。それをほめてください」と言いました。でも、親は「え~、そんなことほめられません」という反応が多かったです。


つまり、親は自分の価値観で見ているからほめられないのです。でも、これは本当にもったいないことです。

せっかく子どもがやる気になっているのですから、大いにほめてあげて欲しいと思います。そして、さらに深められるように応援してあげて欲しいのです。


親の応援やほめ言葉があれば、子どもはますます熱中して「これだったら誰よりも得意」と言えるレベルになることができるのです。

そうすると、子どもは自分に自信が持てます。自分に自信が持てるようになると、エネルギーがわいてきて、いろいろなことでもがんばれるようになるものです。


そして、親子関係も絶対よくなります。誰でも、ほめてくれる相手にはいい感情を持つからです。

「自分のことをほめてくれる。わかってくれている。認めてくれている」という意識は、親への信頼感に直結していきます。

親力PE

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