子どもの教育やしつけに関して周囲から過保護だと言われます。

日中は仕事をしていますが、家に帰ってからは子どもの塾や習い事の送迎、宿題を見たり遊び相手になったりで忙しい毎日です。学校のPTA活動や地域の児童クラブなどの行事にも積極的に参加しています。父親は忙しいし両親とも同居ではないので、子どものことはほぼ一人でこなしており、子どもも私にべったりという状態で、家族や友人にも手をかけすぎていると指摘されます。私が心配性なところからもそう評価されるようです。

「このままでは子どもが自立できないのでは?」「うまく子離れできないのでは?」「子育て後に燃え尽き症候群になるのでは?」と思う時があります。でも今が子どもに手をかけてやる大切な時だとも思います。子どもとの距離をうまくとって見守る心がけはありますか?(ゆうはは さん)


【親野先生のアドバイス】

ところで、つい先日、あるお母さんが言っていました。
中学2年生の娘の部屋が散らかり放題で困る。
「片付けなさい」と言ってもなかなか片付けない。
たまには素直にやることもあるけど、何もしないことが多い。

掃除もしないので、ほこりもたまって不健康だ。
それで、娘がいない時に自分が掃除機をかけることもある。
「これでいいのか? 私がやっていいのか? やらないほうがいいのでは?」
心の中で葛藤しつつも、やらずにはいられない。

この話を聞いて、私は言いました。
「これでいいのかな?」と思いつつも部屋の掃除をするのが親というものだ、と。

もちろん、私がいつも言っている「叱らなくても自然にできる環境やシステム」の工夫とか、取り敢えずほめてその気にさせるなどの努力も必要です。
でも、それでもなかなかできないことはあります。
そういう時は、親が一緒にやったり、またはやってやったりすればいいのです。
子どもがイヤと言わない限りは、やってやればいいのです。

それが親としての素直な愛情表現なのです。
子どもは、そういう親に対してありがたく思うものです。
ここにこそ、理屈を越えた親子のきずながあるのです。

それに、この場合、親が掃除をしてやることで、子どもは掃除をした状態の気持ちよさを味わうことができます。
これだけでも、効果はあるのです。

もし、放っておいたら、掃除をした状態の気持ちよさを味わうことすらできなくなります。
親がやってやって、あるべき状態のイメージを持たせるだけでも、効果はあるのです。 

親もやらずにいてひどい状態のままでは、あるべき状態のイメージを持つことすらできません。
これこそ、大きな問題です。

あるべき状態のイメージを持っていれば、それが何年後かに効果を発揮します。
たとえば、この娘さんが恋をした時や、結婚を意識した時などです。
本人のモチベーションが高まってやる気になった時、あるべき状態のイメージを持っていれば実際に行動に移すことができるのです。

自立の問題にしても同じです。
子どもが甘えたい時にたっぷり甘えさせたほうが、かえってうまく自立できるのです。 

これは、児童心理学の研究者がみんな認めていることです。
早く自立させようと急ぐ親は、子どもの甘えを抑えようとしがちです。
そうすると、子どもは十分満たされないまま次に進むことになります
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つづく

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