●ネット検索で調理を工夫しましょう


前回の続きで、次の中の3について書きます。
 
1. 小食で食べる量が少なく残すことが多い
2. 食べるのに時間がかかり、時間内に食べられない
3. 苦手な食べ物がけっこうたくさんある

 
3の「苦手な食べ物がけっこうたくさんある」場合はどうしたらいいでしょうか?
これについては、日頃からお母さんが調理方法を工夫して少しずつ食べられるようにしてあげるといいですね。
実際、これによって食べられるようになることはよくあります。
 
「子ども 好き嫌い レシピ」などのキーワードでネット検索すれば、いろいろな調理法がすぐ出てきます。
「野菜」というキーワードも加えれば、野菜が苦手な子のための調理方法が出てきます。

 
●子ども本人が調理や栽培に関わる


自分で調理や栽培に関わると食べられるようになることもあります。
 
ある子は、夕食づくりのとき椎茸のへたを取って薄くスライスするお手伝いをしました。
そしたら、お母さんが「上手にできたね! 忙しいとき手伝ってもらってすごく助かったよ」とほめました。
 
すると、それまで椎茸をよけて食べていた子が、その日の夕食では椎茸を食べました。
やはり自分がせっかくがんばってスライスした椎茸ですし、それにお母さんにほめられてうれしかったこともあるでしょう。
 
ある子はトマトが苦手でした。
でも、夏休みに自分でミニトマトを栽培したことがきっかけで食べられるようになりました。
 
これらのことがきっかけで「○○が食べられた」という自信を持ち、給食でも食べられるようになるということはあり得ます。
 
ところで、親たち自身にも食べ物の好みや偏りがありますので、家庭で食べたことのないものが給食で出ることもよくあります。
例えば、家で納豆を食べたことがないので給食でも食べられないという子もいます。
このような場合、単なる食わず嫌いかも知れません。
 
家でもチャレンジしてみたら意外とあっさり食べられるようになる、ということもあり得ます。

 
●偏食を直すために強制するのは虐待

 
というわけで、子どもの苦手な食べ物については、親にできることをしてあげてほしいと思います。
でも、それ以上のことはしないようにしてください。
それは、無理に強制して食べさせることです。
 
親や先生の中には、食べる量について強制してはいけないけれど、好き嫌いをなくすため、偏食ををなくすためだったら強制してもよいと考える人もいます。
でも、それは違います。
 
ある男の人は、小学校の給食のとき苦手なバナナを先生に無理矢理食べさせられました。
それがトラウマになり、成人した今でもバナナが食べられないそうです。
 
私の知り合いのAさんという女性は、グリンピースが大嫌いでした。
高校生のときにお母さんがそれを知り、その後は毎日必ずグリンピースを強制的に出べさせられました。
 
その結果Aさんはグリンピースを食べられるようになりました。
でも、大人になった今でもお母さんは恐いという気持ちが抜けなくて、普通の親子のようにお母さんに心を開くことができないそうです。
 
このようなことは実際にあるのです。
個人がある食べ物を生理的に受け付けられないということはありますし、本人にも誰にもわからない何らかの理由で食べられないということもあり得るのです。
 
ですから、無理に強制すべきではありません。
それはやはり人権侵害であり虐待です。

つづく
http://mamanote.jp/news/2507

親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP