●給食でつまずく子がたくさんいます

 
子どもの悩みで意外に多いのが給食に関することです。
特に低学年では、これでつまずき、人知れず小さい胸を痛めている子が驚くほど多いのです。
給食が原因で登校渋りになる子もたくさんいます。

 
悩みで多いのは次の3つです。
 
1. 小食で食べる量が少なく残すことが多い
2. 食べるのに時間がかかり、時間内に食べられない
3. 苦手な食べ物がけっこうたくさんある
 
まず、1と2についてです。
 
以前は、「全部食べなさい。食べ終わるまで片づけてはいけません」などという理不尽な強制をする先生がかなりいました。
 
家庭でも「盛られたご飯は残してはいけない」と強制する親がいました。
これらは指導という名の下に行われていましたが、本当は子どもの人権侵害であり、虐待ですらあります。
 
食事の量というものは極めて個人的かつ生理的なものです。
もともと小食の子もいれば大食の子もいます。
 
また、そのときどきの体調や運動量によって、あるいは精神状態によっても食べられる量はかなり違ってきます。
ですから、決して強制などしてはいけない種類のものなのです。
 
生理的な部分で本人もどうしようもないことを強制するのですから、それは虐待です。
 
 
●無理に食べさせるのは人権侵害・虐待です
 
 
今は、このようなことをする先生は少なくなりましたが、それでも似たようなことをする先生はけっこういます。
 
よくあるのが次のような言い方です。
 
「全部とは言わないけどせめて半分は食べなさいね」
「自分で盛った分だけは残さず食べなさいね」
 
半分と言われても、極めて小食な子にとってはそれがものすごく多い量なのです。それをわかってあげて欲しいと思います。
 
また、自分では全部食べられると思って盛ったとしても、いざ食べてみると多すぎだったということは大人でもよくあることです。
大人でもバイキング料理を取りすぎて食べ残すことはよくあることですから。
 
もちろん先生は子どものためという善意で言っているのかも知れませんが、言われる方にとっては大きな苦痛です。
 
大人であるみなさんが自分の食べられる量の2倍を出されて、どうしても食べなければならないと強制されたら、ものすごく苦痛なはずです。
 
 
●正論も個人差への配慮を忘れた途端に間違いになる 
 

給食の後で「今日は25人が完食!」などと発表する先生もいます。
これをやられると小食で食べ残す子はたまりませんね。
 
当然、子ども同士でも「○○ちゃん、残しちゃダメでしょ」という言い方がされるようになります。
 

つづく
http://mamanote.jp/news/2273

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