●あなたの聞き方タイプはどれ?


子どもの話を上手に聞ける親とそうでない親がいます。

話の聞き方で親子関係がよくなることもありますし、悪くなることもあります。

また、話の聞き方で子どもを伸ばせるか否かも決まります。

まず始めに、今回はNGな聞き方7タイプを紹介します。


●1,ながら聞きタイプ


このタイプは、何かしながら子どもの話を聞きます。

スマホをいじりながら、テレビを見ながら、野菜を切りながら……。

子どもは一生懸命話しているのに、親はほとんど聞いていません。

子どもは「ママ、聞いてるの?」と言いたくなります。
 


●2,無感動タイプ
 

このタイプは、子どもが発見したことやがんばったことを懸命に話しても、「あ、そう」「ふ~ん」「よかったね」などの簡単な返事で終わってしまいます。

子どもは話し甲斐がないと感じて、だんだん話さなくなります。
 


●3,横取りタイプ
 

例えば、子どもが「今日の遠足でイチゴ狩りをしたよ。それでね、……」と話し始めたとします。

それを聞いて、すぐに話を横取りして、「イチゴっておいしいよね。この前ママが食べたパフェのイチゴはまずかったけど。あの店、コーヒーはおいしいのになあ」などと自分の話を始めてしまう人がいます。

おしゃべりなママさんに多いタイプです。

ママは非常におしゃべりなのに子どもは寡黙、という場合、ここに原因があることもあります。
 


●4,詰問タイプ


自分が知りたいことを根掘り葉掘り聞こうとするタイプです。

例えば、「そのとき誰と誰がいたの? 誰が言い出したの? それはどこでやったの? 何時から始めて何時に終わったの?」などとしつこく聞きます。

子どもは、「なんでそんなことまで聞くの?ママには関係ないじゃん」と感じてしまいます。
 


●5,結論優先タイプ


子どものわかりにくい話をじっくり聞くことができず、すぐに結果や結論を知りたがるタイプです。

「結局どうなったの?」「要するに何を言いたいの?」「途中はいいから結論を言ってよ」「それであなたは一体どうしたいの?」などです。

パパに多いタイプですが、ときどきママにもいます。





●6,否定タイプ


 

子どもの話をすぐ否定するタイプです。


 

子どもが何か言うと、すぐに「でもね、……」「だけど、……」「そうは言っても」「何言ってるの」と跳ね返してしまいます。


 


 

●7,説教タイプ


 

子どもの話を聞いたら、それをすぐ説教のネタにしてしまうタイプです。


 

子「塾の帰りにバスに乗り遅れそうになって焦っちゃった」

親「いつまでも友だちとおしゃべりしてるからでしょ。乗り遅れると困るっていつも言ってるでしょ。塾が終わったらすぐに帰りのしたくをして余裕を持ってバス停に行かなきゃダメでしょ」

子「……」


 


 

●大人同士の会話でも同じになっているかも


 

いかがですか?

「自分はこのタイプだ」と思うものがあったら、気をつけましょう。


 

もしかしたら、子どもとの会話だけでなく大人同士の会話でも、同じような聞き方になってしまっているかも知れません。


 

次回はOKな話の聞き方7タイプを紹介します。



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