勉強が苦手。
どうやって勉強すればいいかわからない。

こういう子はけっこうたくさんいます。
こういう子にお薦めしたいのが「なぞり書き」勉強法です。


やり方は、教科書・参考書の大切なところや問題集の解説などをコピーして、それを鉛筆でなぞらせるだけです。
必要に応じてグラフや表などもなぞります。


文字が小さいとなぞりにくいので拡大コピーします。
教科書などの判型にもよりますが、A3の紙にコピーする場合、175パーセントくらいに拡大することができます。


また、コピーした文字が濃いとなぞった感じが出ないので、できるだけ薄くなるようにコピーします。
そのためには、コピー機を文字モードでなく写真モードにして、さらに一番薄くなるように設定します。
なぞるときの鉛筆の濃さも大事で、薄い鉛筆だとなぞった感じが出ません。
2Bくらいの濃さは必要です。


拡大コピーした紙に直接書くのではなく、トレーシングペーパーをかぶせて書く方法もあります。
その場合、ずれないように数カ所をダブルクリックで止めます。
なぞり書きしたときの仕上がりがきれいになるので、こちらの方を好む子もいます。


なぞり書きの効果はたくさんあります。

1,やることが明確で取りかかりのハードルが低い 
2,書いたものがたまるので、「勉強した」という達成感がある 
3,勉強の一つの型を覚えるので勉強の習慣化につながる 
4,書いている間に今まで気づかなかったことに気づく 
5,書くことで記憶に残り勉強内容が定着する 
6,促音や拗音の書き方、句読点や括弧の使い方、改行の仕方など、表記能力が上がる 
7,指の筋肉が鍛えられて書字能力が上がる

ただし、「とにかく書くことが苦手」という子には向きませんので、ご注意ください。


小・中学校でおこなうテストは、すべて教科書をもとに作られています。
つまり、教科書はあらかじめテストの答が書いてある虎の巻なのです。