とてもうれしいニュースが入ってきました。
現在おこなわれているリオデジャネイロ・パラリンピックで、佐藤友祈選手が銀メダルを獲得です。
種目は陸上男子400メートル(車いす)です。
なんと佐藤友祈選手は私の教え子です。
私は彼が小学2年生のときに担任しました。
今から19年前くらいですかね。
図工の授業で彼が描いた「イカ怪獣」の絵は、とても印象深かったので、今でもはっきり覚えています。
彼はレスリングを習っていました。
ある日の休み時間に彼と相撲を取ったことがありました。
彼が私の腰の辺りにがっちり組み付きました。
私は力を込めて彼を持ち上げようとしたり、左右に動かそうとしたりしました。
でも、ぴくりとも動かすことができませんでした。
当時の彼はどちらかというと細身の体でした。
でも、大人の私が全力を出しても、小学2年生の彼を倒すどころか動かすことすらできなかったのです。
私は、レスリングってすごいなと思ったものでした。
今から7年前の2009年の11月に、彼が私の家にたずねて来てくれたことがありました。
そのときは20歳で、東京で夢に向かってがんばっているという話をしてくれました。
ところが、その後、21才の時に脊髄炎にかかり、両足が動かなくなり左手にも麻痺が残ったそうです。
ですから、私に会いに来てくれた翌年ということになります。
それから家に引きこもっていたそうです。
発症してからも、一度私の家に来てくれたとのことですが、私は不在で会えませんでした。
その後、ロンドン・パラリンピックを見て、「自分も出たい」と思い立ったそうです。
そして、「自分にはできる」という思いを強く持ったそうで、そのことを疑わなかったそうです。
NHKのハートネットTVに出たとき、彼は「根拠のない自信が自分を支えた」というようなことを話していました。
(彼のお父さんが私にくれたDVDで見ました)
さすが我が教え子!!
やっぱりこれが大事ですね。
彼は、ある日突然、足腰から力が抜けて意識を失い、気がついたときは病院だったそうです。
そのときの彼の気持ちはどんなものだったか…。
思い浮かべるのも難しいくらいです。
その後も、本当に長く苦しい時間があったのだと思います。
それは簡単に言葉で言い表せるようなものではないでしょう。
それらすべてを乗り越えて、今リオの舞台に立っている…。
それだけですばらしいことです。
パラリンピックの選手には、みんなこのような苦しい時間があったのだと思います。
佐藤友祈選手のパラリンピックはまだ終わりません。
この後、1500メートルにも出場予定だそうです。
みなさんも、ぜひ応援してあげてください。
佐藤友祈選手、そしてパラリンピックの全ての選手、がんばれ!
そして、エンジョイ!
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