朝に家を出るときの心理状態が子どもの一日を決定づけます。
朝から親に叱られた子は暗く沈んだ気持ちで登校することになります。

イライラしているので友達とトラブルを起こす可能性も高まります。
注意力も散漫になっていて事故やケガの危険性も高まります。

授業で問題が出されても考える気にすらなれません。
先生の話も耳に入らなくて、大事なことを勉強してもまったく頭に入っていきません。

このようなわけで、ぜひとも、子どもがよい心理状態で家を出られるようにしてあげてほしいのです。

そのためには、朝から否定的な言い方で叱るようなことはやめて、子どもの気持ちを考えた話し方をしてください。
そして、何か一つほめてあげるとよいですね。

できたら、子どもが家を出るとき親も玄関の外に出て、「いってらっしゃい」と送り出してあげてください。
もちろん満面の笑顔で。

子どもの姿が見えなくなるまで見送ってあげられればさらによいですね。
子どもは振り返って手を振ったり、心の中でもう一度「いってきます」と言ったりすることでしょう。
それがなんともうれしくて、親に大切にされていると実感できるようになります。

そういう子は自分でも自分を大切にしたいと思うので、危ないことはしなくなります。
また、よい心理状態で家を出た子は、その日一日をよい状態で過ごせます。

気持ちが満たされているので友達にも優しくでき、心のエネルギーが満タンなので勉強でも運動でも積極的にがんばることができます。

もちろん、これは子どもだけのことではなく、旦那さんや奥さんにも同じようにしてあげられるとよいですね。

初出『共同通信』

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