前回に引き続き、ベネッセ教育情報サイトの人気コーナー「教えて!親野先生」でおなじみの親野智可等先生に、夏休みに子どもが学習習慣を身に付けられる工夫について教えていただきます。

●学習習慣の定着率をUPさせる工夫

子どもの学習習慣は、日常の生活習慣と一体のものです。
学習を習慣づけるには、まず生活のリズムを整えることが大切です。

生活のリズムとは、起きる時刻、朝食の時刻、寝る時刻、できればウンチをする時刻もそろうと良いですが、この4つの生理的なリズムを揃えることで整います。

学習のリズムとは、毎日同じ時刻に勉強を始めることです。
今回は、学習リズムを整えるうえでおすすめの工夫をいくつかご紹介します。

●「とりあえず1問」方式

朝食前にその日の勉強を1問だけやっておくと、勉強への見通しが立つので本格的に取り掛かるときのハードルが下がります。

それが難しければ、やるところを開いて下敷きを入れておくなど、少しでも手をつけておくことが大切。

●音楽活用

毎日決まった時刻に同じ音楽が流れるようにセットしておき、その一曲が終わるまでに勉強開始と決めておきます。

ある程度続けると、条件反射でその時間になると自然に勉強を始めるようになります。

子どもに好きな音楽を選ばせると、自分で選んだという責任感から率先して勉強を始めたりしますよ。

●最初は単純計算から

勉強を始める時は、何から始めるかを決めておくと、学習のリズムを作ることができます。
私のイチオシは、単純計算です。

ランダムに並べた九九を解くなど、子どもの学年に合わせて1~2分でできるプリントを作り、毎日同じ問題を時間を計りながら解きます。

時間を計ることで、緊張感が出て集中した状態で勉強が始められるし、タイムが上がると自信がつきます。
一つ終わった達成感もありますよね。

●ヤル気を出させる「タスキ」

たとえば、「宇宙飛行士の卵、勉強中」と書いた「タスキ」をかけて勉強すると、自分の夢を意識して意欲が高まりますよ。

●「遊び」を「ごほうび」に変える

ゲームは勉強のあとにするなど、時間を工夫して「遊び」を「ごほうび」に変えるのもいい方法です。
ゲーム機にかわいい布をかけて、使う時に「ジャーン」とはずすと、より特別感が出ていいですよ。

つづく
http://benesse.jp/blog/20140716/p2.html

今日のアマゾンを見てみる

親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP