既に読書の習慣が身についている子は、幸せだ。だか、そうでない子に新しく読書の習慣をつけるには、どうすればよいだろうか?

1,
その子の興味のある分野の本から入る。例えばサッカーに夢中の子には、サッカーに関 係のある本がよい。

サッカー少年が活躍する漫画、サッカーについて書かれた子供向きの解説本などから入っていく。そのうち、サッカー少年が活躍する物語などにも、手を出すようになる。

2,
親が読み聞かせをしてやる。小学生くらいでは、自分で読むより親に読んでもらった方がよく分かる、またはその方が楽しいという子は大勢いる。

特に、読書の習慣がついていない子はそうである。そういう子には、読み聞かせで本の世界の楽しさに触れさせてやることが必要だ。

3,
毎日必ず読書の時間を確保する。例えば、夕食前の五時四十五分から六時までは読書をする、と決めておく。一日十五分間でも毎日続ければ大きい。二週間続ければ、読書習慣作りの第一歩は成功である。

「本が好きになったね。」と言ってやれば、喜んで「うん。」と答える。なお、親もこの時間は読書をするようにすれば、効果は絶大である。

初出「小学三年生の心理」(大日本図書)


親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP