私が教師だったとき、家庭訪問や面談で驚いたのは兄弟を比較して話す親がけっこう多いということです。

たとえば、「妹はしっかりしていて何でも自分でできるんだけど、お兄ちゃんはだらしがなくて…」とか「お兄ちゃんは宿題も明日の仕度もどんどんやるんだけど、この子はだめなんです」などという感じです。

こういう話は聞いていていい気持ちはしません。
担任にこのような話をしてしまうのは、いつもいつも我が子を比べているからです。
比べられて育てられる子どもたちは実にかわいそうです。

兄弟の比較は百害あって一利なしです。
比較して叱られると恨みが残りますし、比較して誉められると蔑みが残ります。

たとえば、「弟は百点を五つも取ってきたんだよ。あなたもしっかりやりなさい」と叱られた姉の心の中には、弟への恨みが残ります。

「お兄ちゃんはだらしがないけど、○○ちゃんはしっかりできるね。」とほめられた妹の心の中には、兄への蔑みが残ります。

そして、子どもたち親の愛情を比べるようになります。
「妹ばかりほめられる。ぼくはあまり愛されていないのかも…」と感じるようになってしまうのです。

そして、当然のことながら兄弟仲にも影響して、一生涯にわたる不和の原因になることもあります。
親は何気なく言っていても、子どもは深く傷つくということはよくあることなのです。


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